プロフィール
this is the NANAFUKU
名前:玉川奈々福(たまがわ・ななふく)
誕生日:三波春夫先生と同じ7月19日
性別:女性
職業:浪曲師・曲師(浪曲三味線弾きのこと)
一言:1994(平成6)年10月、日本浪曲協会主宰三味線教室に参加。1995(平成7)年7月7日玉川福太郎に入門。師の勧めにより2001(平成13)年より浪曲師としても活動。2004(平成16)年「玉川福太郎の徹底天保水滸伝」全5回、2005(平成17)年「玉川福太郎の浪曲英雄列伝」全5回プロデュース。2006(平成18)年本橋成一監督作品『ナミイと唄えば』出演。同年12月、芸名を美穂子から奈々福に改め名披露目。さまざまな浪曲イベントをプロデュースする他、自作の新作浪曲も手掛け、他ジャンルの芸能・音楽との交流も多岐にわたって行う。かに座のO型。賞罰、なし。
MIDO9459.JPGAAJJ0027.JPGAAJJ9949.JPG撮影森幸一c_0056.JPG撮影森幸一(舞台写真)・御堂義乘(ブロマイド)

NEWS!奈々福のCD発売中! 
「ほとばしる浪花節! 玉川奈々福の寛永三馬術 曲垣と度々平/大井川乗り切り」
(発売元:有限会社武春堂 販売元:バウンディ)XQBT-1155 定価2500円。
取り扱い店:山野楽器(銀座) ミュージックテイト(新宿) ヨーロー堂(浅草) イサミ堂(浅草)
アマゾンほかのネットショップでも購入可能。
奈々福後援会でも取り扱います(別途送料200円がかかります)。ご注文はtamamiho55@yahoo.co.jp へお願いします。
CDジャケット.jpgこおゆう感じです。

「和装人インタビュー第50 玉川奈々福」by辻屋本店

玉川奈々福への仕事のご依頼は、ななふく本舗へ 090-7001-6867 tamamiho55@yahoo.co.jp
◎ おもいっきり笑える浪曲が聴きたい!
◎ 甚五郎さんや、忠臣蔵や、次郎長や、昔ながらの浪曲が聴きたい!
◎ 子供に、読み聞かせをしてほしい。三味線の音色も聴かせてほしい。
◎ 浪曲漫才もありえるんですか?
◎ 結婚式や、〇回忌で、一代記をやってほしい。
……などなど、お気軽にご相談ください。

奈々福自主公演の予約お問合せも、ななふく本舗へ(090-7001-6867 
ななふくonついった
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2016年01月17日

天保水滸伝ツアーvol.2

1月の予定がはるか下に行っちゃったんで、ここに貼っておきます。1月の予定

24日に、武春師匠の代演のお仕事で、師匠の十八番であった「英国密航」「松山鏡」を演じなければならず、実は私は年末どころでもお正月どころでもありませんでした。
覚えることは、できます。
お客様の耳に、記憶に、強く残っている武春師匠の十八番を、付け焼刃でやる、ことに対する葛藤です。
それ以前に、私の頭の中で鳴っている、そして覚えるために聞いている、武春師匠の声、節、芸に立ち向かわねばならぬことへの葛藤です。
心底悲しいときに、悲しみに浸りっぱなしになれないことも辛いです。
おかげさまで毎日武春師匠を聞いているので、すでにこの世におられないことが、まだ信じられない状況でもあります。

あ……そうか。これはひとつの恵みなのかもしれない。
芸に溺れろ、溺れろ、溺れろ。他のことを考えるな、徹底的に真似せよ身体を発動させよ隙間をつくるな!
雑念を遮断するための、喝、なのかもしれない。

本当に、もう甘えられないんですね。つらいぜよ。

「松山鏡」は、もともと弾き語りで作られたもの。冒頭の歌と、最後のバラードは武春師匠の唄声と音を生かし、間を浪曲化して演じます。
「松山鏡」のバラード。

♪ 雲が流れる おまえと二人で眺める
  落ち葉舞い散り 俺達二人を取りまく
  急に振り向き はにかむお前の
  さし出すその手が やけに冷たい
  同じ時間を 幾度も二人で 過ごした
  言葉なくても お前の鼓動が聞こえる
  街が近づく お前と二人で住む街
  夢をかかえて 俺達朝日で目覚める
  もめ事 争い ケンカ重ねて
  いくつも 峠を 二人乗り越え
  だけど初めて夜明けを迎えたみたいに
  俺もお前も 朝日で未来が輝く ♪


すばらしいです。毎日聞いていて、たまらない気持ちになっています。
武春師匠は浪曲師にとどまらない方でした。大きな世界を持っておられました。

師匠の十八番、代演だからこそ演じますが、これっきりと思います。
だいたい関東節の私が関西節を演じるなんて、おこがましいし。
だからこそ、この超珍しい機会、見届けていただきたい気がしております。
影絵のジャック・リー・ランドルさんとの共演。英語字幕も入ります。

24日(日)江戸東京博物館 浪曲公演「英国密航」――進化する伝統芸能“浪曲”と影絵のコラボ!
東京都江戸東京博物館 1階 ホール
全席自由:2,000円
全席自由(高校生以下):1,000円
(税込)

えっと、それから、昨年に引き続き、今年も天保水滸伝ツアーをいたします。
今年は、日帰り。
岩井滝不動は、繁蔵と助五郎の賭場争いとなった、因縁の現場。
そこで、浪曲会をいたします。
あと、今年は助五郎さんのお墓参り。
恒例の、東庄観光ボランティアの方々のご案内による笹川の史跡めぐりと、東庄名物のいちご狩り。
そして、最後にあさひの道の駅をめぐります。
「天保水滸伝」の、物語の現場を歩けるという、夢のような企画ですのよ。
40名様限定。
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お申し込みはチラシをご覧くださいませ。

posted by ななふく at 16:47| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月13日

十年前に書いた武春師匠讃。

十年前。とあるお仕事で、「国本武春論」を書いてくれとのご依頼をいただきました。
武春師匠の独演会のパンフレットに掲載する、と。
……これ、仰天ですよね。
後輩が、大先輩の独演会のパンフレットに、その先輩を評する文章など書けようはずもないっ!!!
当然、断る。
「でも、武春師匠のこと尊敬しているでしょ? 書いてよ」
……といわれて、おずおずと。雲の上の大先輩へ、尊敬を込めて書きました。
青山で行われたその独演会には、小沢昭一さんもお見えになっていて、ご挨拶をしたら、「ちょうどアナタの文章読んでたところよ」と、ニッコリ。
十年前。小沢さんも、うちの師匠も、まだこの世におられた。十年……遠い昔のようです。
毎日、毎日、喪失感を、武春師匠の音を聞き続けることで埋めています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ワタシの希望の星」 text by 玉川奈々福  

 私が浪花節を続けていく中での、大きな希望が武春師匠の存在です。
 おずおずと浪花節の世界に入ってからずっと、武春師匠が次になにをされるか、背中を見つめながらおいかけてきました。
 武春師匠を初めて知ったのは、実は浪曲からではありません。
 浪花節の定席小屋、浅草木馬亭二階は、大衆演劇の殿堂「木馬館」。私はそこの常連でした。
 ある日、贔屓の劇団の若手役者が踊る背後のBGMが気になりました。
 ロックだけど、歌手の声節に尋常じゃなくパンチがあるコミックソング調の曲。
 その役者さんに「あれ、誰の曲?」と聞いたなら「えっとねー、クニキ、クニキタケハル」。
 ……漢字が苦手な役者さんから得た「クニキタケハル」というキーワードを頼りに、探して見つけたのが「ロックンロール福助」というCD。十数年前のことです。
 ほどなく私は、日本浪曲協会主催の三味線教室第一回の場に紛れ込み、その場にいらしたのが武春師匠。
 CDジャケットでは、大きなサングラスで目元を隠されていたので、素顔を拝見したのは初めて。「二枚目の目だ……」と思いました。
 翌年私は師匠・玉川福太郎に入門し、十年以上が経ちましたが、武春師匠のお話をうかがった機会は、そう多くありません。でも、お許しを得て客席から見させていただいた数々の舞台……どんなに浪花節の可能性を感じさせてもらったことか。そしてそれ以上に、数少ない機会に語ってくださった言葉……その端々から武春師匠が、長い年月お一人で、「浪曲とは何か」「何故いま、浪曲なのか」「いかに観客とそれを共有できるか」を考え抜いてこられた時間の堆積を感じ、感銘を受けたのでした。
 さるお客様が、武春師匠の高座に感動され、私に手紙をくださいました。それを、武春師匠にお伝えしたところ、こんなお返事をいただきました。
「ありがとう。でもきっとそれは、『私が』ではなく『浪曲』という芸が凄いのだと思います。それについては嬉しくもあり悔しくもあり……」。
 カッコよすぎます。武春師匠。



posted by ななふく at 19:45| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月06日

2月の予定です。

神戸から始まり、プライベートで京都へ、中旬から中国の語り芸を見に行き、帰国翌日からは大阪の繁昌亭出演します。繁昌亭夜席の「天神寄席」も楽しみ!!!
とくに来ていただきたいのは、「悲願千人斬の女」の会@木馬亭、「イナンナの冥界下り」@日本デザインセンター!!!

1日(月)神戸らくごビレッジ@神戸アートビレッジセンター(KAVC)・B1シアター
15:00の回と、19:00の回。
出演:桂小留 桂吉弥 桂九雀 玉川奈々福(曲師:沢村豊子) 桂文之助(出演順)
料金 前売 \1,800 当日 \2,300 (整理番号付)
詳細はこちら

3日(水)浪曲定席木馬亭@浅草・木馬亭12:15〜
出演:国本はる乃、澤勇人、木村勝千代、浜乃一舟、東家孝太郎、神田きらり(講談)玉川奈々福、富士路子(出演順)
全席自由2000円

4日(木)浪曲定席木馬亭@浅草・木馬亭12:15〜
出演:港家小そめ、東家一太郎、澤惠子、玉川奈々福、花渡家ちとせ、神田あおい(講談)、富士鷹雄、澤孝子(出演順)
全席自由2000円

5日(金)大黒屋浪曲会@浅草・蕎亭大黒屋19:00〜
出演 浪曲師:玉川奈々福 曲師:沢村豊子
19時開演 場所 浅草「蕎亭 大黒屋」
東京都台東区浅草4-39-2  03-3874-2986
http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003757/
木戸銭 7000円(公演、飲食代、税込み)
20名限定の予約制
大黒屋さんの、なべ、天ぷら、うどん、そば……江戸前の味、ぜひぜひ味わっていただきたく。

6日(土)東庄町住民福祉大会@東庄町公民会大ホール13:00〜
玉川奈々福「平手の駆け付け」玉川太福「阿武松緑之助」曲師:玉川みね子
入場無料 

7日(日)都民寄席@江戸東京博物館ホール13:30〜
玉川太福『清水次郎長伝 石松代参』(作:正岡 容)曲師:玉川みね子
大利根勝子『梅山家の縁談』 曲師:玉川みね子
解説:長井好弘(読売新聞編集委員)
玉川奈々福:『仙台の鬼夫婦』 曲師:沢村豊子
澤 孝子:『春よ来い』(作:長谷川勇)曲師:佐藤貴美江
◎申込方法 
2016年1月8日(金)(必着)までに、往復はがきに @希望日時・希望会場 A住所 B氏名(ふりがな) C電話番号 D希望人数(2人まで)を書き、返信はがき宛名面に返信先住所・氏名を記入の上、都民寄席実行委員会(〒160-0023 新宿区西新宿6-12-30芸能花伝舎2階 落語芸術協会内)へ。
※応募はがきは1枚1会場とさせていただきます。
※必要事項がひとつでも欠けますと無効になります。
※応募者多数の場合は抽選となります。
※未就学児はご入場いただけません。

9日(火)「柳家喬太郎の芸賓館」出演。BS11にて19:00〜 豊子師匠ともどものトーク+浪曲シンデレラ

13日(土)浪曲破天荒列伝番外編「悲願千人斬の女」長編浪曲一挙口演@木馬亭14:00〜
出演:玉川奈々福(曲師:沢村豊子)
全席自由3000円(当日3500円) 予約問合せ:プロジェクト福太郎tamamiho55@yahoo.co.jp
★「千人斬」なんてえとどんなどろどろかとお思いでしょうが、さわやかに斬って行きます。
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14日(日)渋谷らくご@ユーロスペース17:00〜
出演:桂三木男 隅田川馬石 玉川奈々福(曲師:沢村豊子) 橘家文左衛門
http://eurolive.jp/shiburaku/preview-review-201602/

16日(火)イナンナの冥界下り@日本デザインセンター19:00〜
能、狂言、浪曲、人形、ダンス……古典芸能的身体を用いて、世界最古の神話を上演いたします。
木戸銭:全席自由5000円 予約問合せ:てんらい事務局 event@inana.tokyo.jp 080-5520-1133(9時〜20時)
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18日〜23日まで 日中文化交流協会主催ツアーにて、中国の馬街書会と、評弾学校を見てきます。馬街書会とは、河南省平頂山市宝豊県にて、中国全土から語り芸の芸人が麦畑に集まって、青空の下、麦踏みしながら芸を披露しつづける、600年も続くというトンデモな催し。そして、中国版の講談とも浪曲ともいえる「評弾」という芸を受け継ぐ芸人を育てる評弾学校を訪問してきます。レセプションもあるらしく、とりあえずきものと三味線の小道具持っていきます。わくわく。

24日(水)天満天神繁昌亭昼席13:00〜
出演:桂紋四郎 林家竹丸、桂勢朝、京次郎、笑福亭達瓶、桂文之助 玉川奈々福(曲師:沢村さくら)桂米福、桂文華、桂春之輔

25日(木)天満天神繁昌亭昼席
出演:桂紋四郎 林家竹丸、桂勢朝、京次郎、笑福亭達瓶、桂文之助 玉川奈々福(曲師:沢村さくら)桂米福、桂文華、桂春之輔

25日(木)天神寄席
出演:笑福亭喬介 「延陽伯」 桂三ノ助 「替り目」 桂坊枝 「船弁慶」 //仲入// 鼎談「臆病な男が嫌いな女」 【名越康文 高島幸次(大阪大学招聘教授) 桂春之輔 】 玉川奈々福(浪曲) 「仙台の鬼夫婦」 露の都 「戎島」       
開演:午後6時30分
*開場時間の6時よりチケットに記載されている整理番号順にご入場いただきます
前売2,500円 当日3,000円
身障者・高大生2,000円 小中学生1,500円

26日(金)天満天神繁昌亭昼席
出演:月亭八斗 林家竹丸、桂勢朝、京次郎、笑福亭達瓶、桂文之助 玉川奈々福(曲師:沢村さくら)桂文華 桂阿か枝、桂春之輔

27日(土)沢村豊子 さくら 曲師の親子会@木馬亭13:00〜
出演:沢村豊子 沢村さくら 京山小圓嬢 東家浦太郎 玉川奈々福 五月一秀
木戸銭3000円 予約問合せ:070-6682-3551
奈々福、チケットいーーーっぱい持ってます。ご用命を!

29日(月)ガチンコ浪曲講座最終回@カメリアプラザ和室(満員御礼)
posted by ななふく at 01:48| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月03日

新年を迎えました。

季節や、節季のことなど完全に飛んでしまった年末ではありましたが、新年が来ました。
新しい年に臨む気持ちも整わぬまま、です。
今日が仕事はじめ、そして恒例の一門の新年会でした。
まずは、気持ちを整えたく、浅草神社の脇の、被官稲荷神社にお参りすることから始めました。
浅草寺も、浅草神社も大行列の大にぎわいなのですが、
この被官さまは、静かです。
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「被官」とは出世を意味するそうですが、新門辰五郎が伏見稲荷を勧請してつくった社で、そう思うと、石松金毘羅代参とも縁があり、なにより、小沢昭一さんが信心されていた。
お札を買って、それから寄席へ。
木馬亭初席、満員御礼。お客様が心を寄せてくださっている。
ありがたいことでした。

心は落ち着きどころを見出せぬまま、でも、すでに決まっていることが数々あり、既成事実に引っ張られるようにして進み始めている、気がします。

昨年、5回シリーズでやりました「浪曲破天荒列伝」、お蔭様で好評をいただいたので、調子にのってもう一回「番外編」をします。実は一番破天荒な人、幕末から明治にかけて千人斬の男遍歴をやってのけた実在の歌人の人生。小沢信男さんの原作を奈々福が四席の浪曲にまとめたもの。一挙口演は四年ぶりです。
これが2月13日@木馬亭です。
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そのあと、4月にもう一本企画公演。奈々福大尊敬する「スゴ声」の女流の師匠方にご出演いただく会を企画しました。東京の澤孝子師匠! 大阪から三原佐知子師匠! 名古屋から天中軒雲月師匠! 本当にすばらしい声節の師匠方の、まさに夢の競演(饗宴)の会です。開口一番に最年少浪曲師の国本はる乃ちゃん、そのあとに奈々福が一席、そして大先輩お三方という構成。そして奈々福は、雲月師匠の曲師も一席務めます。「スゴ女流!〜圧倒的な、あまりに圧倒的な」四月九日(土)@木馬亭 十三時開演 予約4000円

と、二つやったあとで。
今年もう一年、自分に負荷をかけ、飛躍したいと思っております。
具体的には、「新作」の連続公演をやろうと思います。「え、浪曲に新作なんて、あるの?」とよく言われます。やはり古い芸だと思われているのだなあ。数々作り、また演じてきた新作の中から選び、また豪華ゲストをお迎えして、全四回、今回も私たちのお城・木馬亭にて行おうと思います。六月、八月、十月の、平日夜で調整中。また最終回は、十二月二十四(土)に、「銭形平次捕物控雪の精 長編浪曲一挙口演」を四度めになりますが、やろうと思います。
二月に「悲願」、十二月「銭形」。
長編一挙は一番キツイ。それを二本。
そのことでもっと進みたい、もっと深めたい。豊子師匠に相談したら、一言「いいよ、やろう!」……なんという心強い。稽古を重ね、今まで以上に、一席一席面白いものに、心映えの深いものに。どうかお付き合いいただきたいと思っております。

浪曲以外の活動も、力を入れたいと思います。
武春師匠は、つねに、「外の世界を見る事」の重要性を言っておられました。
浪曲師なのだ。それはどこまで行っても浪曲師なのだから、浪曲以外の引き出しを増やすことこそ、浪曲に生きて来る、とおっしゃっていました。その言葉を胸に反芻しつつ。
昨年、世界最古の神話「イナンナの冥界下り」を、お能の安田登先生の一座で十一月に上演しました(@セルリアンタワー能楽堂)。「イナンナ」は二月十六日@日本デザインセンター、四月十三日@西浅草・西徳寺と、公演が続きます。銀座公演のチラシはできてる。
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「イナンナ」のあとに取り組むのが、泉鏡花の幻想三部作の中で最高傑作と言われ、上演困難と言われた「海神別荘」。
やはりお能を軸としたコラボレーションで上演します。
原作は大変美しい幻想的な世界です。伝統芸能のコラボ公演は非常に勉強になります。能、狂言、人形、浪曲……日本の伝統芸能の修業をしたものたちは、「息を合わせる」ことを知っていて、能と浪曲が、「合う」のです。「海神別荘」も、必ずや、不思議で面白い舞台になると思います。
「海神別荘」三月五日(土)十五時開演@カメリアホール 全席指定 前売り5000円 予約問合せ:カメリアホール 03-5626-2121
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2月には、5泊6日で中国へ行ってきます。日中文化交流協会の企画で、「馬街書会」という、毎年、春節のあと、中国全土から「語り芸」の芸人が、わらわらわらと数百人、麦畑に集まって、お客さんもいっぱい集まって、麦を踏みながら芸を披露するという、600年続いている催し……これ、想像できます?
それを見たあと、中国版の浪曲ともいえる、「評弾」という芸の、芸人を養成している学校@蘇州を見学。
蘇州ははるか昔に行って、二度目だなあ。
中国の語り芸を堪能してきます。……えっと、たんに旅行者として芸を見に行くつもりなんですが、
「え? 奈々福さん、きものと三味線持っていかないの?」……さて、どういうツアーになることやら。

今年の抱負、目標……を、今日聞かれました。
私は長期的なビジョンというのは全然ないのです。一席一席、目の前に来てくださったお客様が、心ほどいて異時間を楽しんでいただけるような浪曲を演じたいのみです。
それが、積み重なって、進歩していければいい。
去年より稽古時間を増やしたいと思います。新しいものも作りたいし、もっと身体能力を高めたいです。
「この世界で苦労することのできる幸せを思え」
……8年くらい前。豊子師匠が大けがをして、私がしょぼくれきっていたときに、武春師匠が言ってくださった言葉。
好きで選んだ道で、苦労ができることは、幸せ。
今年も頑張ります。



posted by ななふく at 01:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月31日

私的2015回顧録

覚えた演題、四つ。
「置土産」(正岡容・原作 奈々福・作)
「彼と小猿七之助」(川口松太郎・原作 奈々福・作)
「日蓮上人御伝記 七面天女」(木村学司・作)
「豊子と奈々福の浪花節更紗」(奈々福・作)

新作を三つ作りました。ほんとはもっともっと作るべきですね。
シブラクに出していただくようになってから、新作の有効性を感じています。
お客さんの層によって、本当にこちらも変わります。
そして、いま、来月24日に、武春師匠の代演をしなければならないお仕事ができ、師匠の十八番「英国密航」「松山鏡」を覚えています。
毎日、武春師匠の声に浸っています。

企画公演。
1月「天保水滸伝車読み 愛山・奈々福・太福・松之丞」@お江戸日本橋亭
4月から12月「玉川奈々福の浪曲破天荒列伝!」全五回@木馬亭
9月「浪曲タイフーン!」
……入門20年で自分に負荷をかけた企画、「破天荒列伝」が、毎回満員御礼で終れたこと、感無量でありました。
企画公演とは違うけれど、8月から「ガチンコ浪曲講座」全7回を、月イチで続行中。
これは、来年も、再来年も、同じ形で継続予定です。
あんまりみんな、浪曲の声を出すのが楽しそうで、ほろりとしますよ、毎回。
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第四回を終えて送り出しで豊子師匠と。

語り公演。
お能の安田登先生にお声掛けいただいて、能の語り+仕舞、浪曲の語り+三味線を軸にした伝統芸能のコラボ公演を数多くやらせていただきました。その数、15回以上。
いまや、私の仕事の中の、一つの柱になっています。
演目は、「夢十夜」「吾輩は猫である」「雪おんな」「耳なし芳一」……などなど。
そして、語りを軸とした大きな公演としては、世界最古の神話を舞台化した「イナンナの冥界下り」。6月に那須の二期倶楽部で、11月に渋谷のセルリアンタワー能楽堂で公演しました。大変刺激的な経験でした。
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作家・姜信子さんの企画で、姜さんの作品「さまよい安寿」も語りました。
コラボといえば、今年も安聖民さんと、九州、大阪、そして東京をご一緒させていただきました。いつかパンソリの故郷韓国で、合同公演ができればと願っています。
あ、それからアニメのアテレコも初体験しました。こちらを見てください。

ツアー。
熊本、久留米、福岡、北九州、山口、広島、神戸、長野……などなど。そして、初の天満天神繁昌亭出演させていただいた大阪ツアーは嬉しかった。
年末には、韓国はソウルでお仕事をさせていただきました。
豊子師匠は旅のお仕事が大好き。私は旅に出ると疲れて帰って来ますが、豊子師匠は旅先でどんどん元気になります。もう、やはり修業が違う!!!

ツアーといえば、一泊二日で、千葉県東庄町に「天保水滸伝ツアー」ができたのも嬉しかったです。香取神宮から入って、東庄町でいちご狩り、天保水滸伝の史跡めぐり、夜は浪曲会と、地元の方々との交流会、部屋飲み、翌日は、飯岡、銚子、そして鹿島神宮……楽しかったなあ! 来年は、3月26日に、今回は日帰りですが、ツアーを企画しております。年明けにご案内します。40名様限定です。ぜひご参加ください。
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笹川繁蔵に喧嘩売ってるのか、あたしは。

メディアへの出演。
『東京人』10月号、すてきなアラハン(around100歳)特集にて、玉川桃太郎、祐子夫妻を取材。桃太郎師匠の、最後のメディア出演となりました。
『銀座百点』10月号にて、嵐山光三郎先生と対談。嬉しかった!
タウン誌『うえの』12月号に文章を書かせていただきました。光栄!
ラジオは、NHK−FM浪曲十八番の出演が3回、
テレビは、NHK「浪曲特選・夏」に出演。
新聞記事にも数々取り上げていただきました。本当にありがたいです。

忘れがたい場所での公演。
小倉充子展と江戸の芸@横浜・三渓園。
移築した古いお寺の本堂で、扉をあけ放ち、江戸型染の小倉充子さんの、新作絵羽作品が風に揺れる中、浪曲させていただきました。扉の向こうに、冴えわたる緑が見えて、風に吹かれながら……やはり半野外の公演というのは、芸能の原点のココロがざわざわとよみがえる気持ちがします。
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円覚寺龍隠庵での、安藤ご夫妻の結婚記念の宴での、浪曲。
これも、緑あふれる龍隠庵の境内の書院で、風に吹かれながら。すばらしい宴、すばらしいお客様に囲まれて、これも忘れがたい一席でした。
浅草、浄土真宗西徳寺さんでの浪曲会。
声の響きのすばらしいご本堂で、檀家さんを中心としたお客様への浪曲会。浄土真宗は、語り芸の故郷です。あまりに響きとしつらえがすばらしく、4月にこのご本堂で「イナンナの冥界くだり」をさせていただきます。
声の響きでいえば、忘れてはならないのは、雑司ヶ谷本浄寺さんの拝鈍亭。最高!
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拝鈍亭にて、豊子師匠と、真っ白おそろい。

最後の最後に、最大級に悲しいことがありました。
国本武春師匠のご逝去。
一報を聞いたときには、血が逆流する思いでした。
8年半前に、師匠・福太郎を突然の事故で失ったときの記憶も同時にまざまざと蘇り、悲しいというよりも、奈落の闇をのぞき込むような寒々しい気持ちがいまだに続いています。
いらっしゃらないことが、いまだに信じられません。
でも昨日、尊敬する先生に、おまえたちはいつまで武春を頼っているんだと叱られました。
たしかに、武春師匠に、甘えていました。
悲しみというものは、癒えることはなく、心の奥深く刻印されてしまうものですが、私には私の浪曲があり、豊子師匠を支え、豊子師匠に支えられながら、これからも頑張って行かなければならないのだと思っております。
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木馬亭大忘年会にて。紙吹雪を持って突然あらわれて、場内をかっさらっていった豊子師匠。

武春師匠は、浪曲は人間賛歌だとおっしゃいました。
私もそう思います。
生きていることは、こんなに面白く楽しく色っぽく可愛く喜ばしく、ああ、わくわくする!
よし、明日も元気に私の人生を生きよう!
……と、寄席小屋を出るときにお客様に、わずかにでも思ってもらえるような浪曲を。

粘り腰で、修業を続けます。
今年も大変、お世話になりました。
どうか来る年も、お付き合いいただきたく。よろしくお願い致します。
よいお年をお迎えくださいませ。

奈々福拝
posted by ななふく at 15:12| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月29日

「もう、この世では、会えぬぞよ……」

「もう、この世では、会えぬぞよ……」
義士伝を数多く演じられた武春師匠が、「田村邸の別れ」「赤垣源蔵徳利の別れ」で言っておられたセリフが、ぐるぐると頭を回っております。
それが、現実になるなんて。
こんなに急に、逝ってしまわれるなんて。
倒れる前の日、お会いしたではありませんか。
まったく変わらずお元気だったではありませんか。
22日には、快方に向かわれたという知らせを受けたばかりだったではありませんか。

国本武春師匠が、24日、急逝されました。
まぶしく見続け、追いかけ続けていた方でした。
頼まれもしないのに、師匠のライブに駆け付けて手伝い、袖から舞台を見つめました。
青山の曼荼羅での定例公演(毎回ネタおろしをしていた!)。
アメリカ留学前の最後のライブは、三百人劇場だった。
下北沢の本多劇場、パルコでの連続公演……。
武春師匠渾身の舞台の記憶が強く私の中に残っています。
闘う現場を、見続けました。
私の師匠・玉川福太郎亡きあとは、ことあるごとにご相談し、ご意見を仰ぎました。
私は玉川福太郎の弟子ですが、国本武春の一番弟子でもあったと思っております。
武春師匠がいらっしゃらなかったら、果たして私はこの道を続けてこられただろうか。
いまだに、ただ呆然とするばかりです。
いらっしゃらないことが、信じられない。
神様、こんなの、嘘でしょう?

袖から、武春師匠を見つめるお客様の顔も見ていた。
お客さんの顔を、心を、あんなに明るくし、あんなにゆるませる、そんなことが、私もできるようになりたいと、思っていた。
圧倒的な、腕力。お客さんを、芸の世界へと、かっさらっていく、力。

5年前。大きな病気をされました。
社会復帰は無理とまで、お医者さまに言われたそうで、私たちはそのときも必死に、ご不在に耐えて、ご復帰を信じて待ちました。
信じていたけれど、辛かった。
見事に復帰され、木馬亭の舞台に立たれたときは、袖で大泣きした。

でも、思えば、超人的な仕事をされ、長年浪曲の旗を一人で振ってこられた武春師匠の、
ご復帰後の5年は、私たち後進のものへの、プレゼントだったのだろうと、思います。
浪曲は、極上のエンターテイメントとして今ありうるということを、全力で示し。
後進に希望を与え。
新しいファンを続々と増やし。
おかげで、ここ5年、木馬亭の入場客数は、伸び続けています。

まさに、うなるカリスマ。
同じ時をご一緒できた幸せを、喜ぶべきなのだろうと思います。
そして、その志を、受け継いでいかなければいけないのですね、武春師匠。
でも、震えるほどのこの淋しさは、どうしたらいいのだろう。

どんなにお礼を言っても言い足りません。
武春師匠がいらしたから、今の私はあります。
一番弟子であるまえに、後輩であるまえに、ファンでした。

天に向かって叫びます。
武春師匠、ありがとうございました。

武春師匠のお別れ会のお知らせです。どなたでもご参加いただけます。
【国本武春お別れ会のお知らせ】
故・国本武春のお別れ会を以下の通り執り行います。 2月3日18:00より、浅草ビューホテル4階飛翔の間にて。
会費一万円
(一社)日本浪曲協会
木馬亭
武春堂
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2015年12月10日

浪曲の有名演題がわかった気になる解説その5「俵星玄蕃」

「浪曲破天荒列伝」で毎回つけた解説。お客様にわかりやすく聞いていただくためでもありましたが、自分のためでもありました。最終回の解説、アップしておきます。
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〽槍は錆びてもこの名は錆びぬ。男玄蕃の心意気。赤穂浪士の蔭となり、尽くす誠は槍一筋に、薫る誉の元禄桜……。
三波春夫先生の長編歌謡浪曲「俵星玄蕃」。戦後歌謡史に、燦然と輝く金字塔です。
作詞は、北村桃児。三波先生のペンネーム。「雪を蹴立てて、サク、サク、サクサクサクサク……『先生!』『蕎麦屋か!』」……忘れがたい名台詞も、三波先生によって書かれ、完璧に構築された世界です。
赤穂事件の概要を、ご説明申し上げる紙幅はないので、とりあえず三波春夫著『真髄三波忠臣蔵』(小学館文庫・絶版!)を古本屋さんで探して読んでください。一番わかりやすい解説書です。元禄十四(一七〇一)年三月の松の廊下の刃傷から翌年十二月十四日の吉良邸討入りまでの「本伝」を軸として、赤穂四十七士の「銘々伝」や、その外側のエピソードが「外伝」としてさまざまに伝えられているわけです。
で、肝心の俵星。四十七士の一人ではありません。な、なんと、架空の人物!
これも三波春夫先生のご著書から引用させていただきましょう。
「私の十八番、長編歌謡浪曲の主人公・俵星玄蕃の初出は、文化二年(一八〇五年)に『江戸名釈看板 雪の曙 誉れの槍』という題名で語られています。浪曲では、名人と謳われた桃中軒雲右衛門が明治から大正時代にかけて口演していました。
 赤穂浪士ではない俵星に、なぜ共感が集まるのかと考えてみると、この人の姿を借りて、忠臣蔵の人々に満腔の敬意と讃辞を送る、大衆の声だったのです」
事件からおよそ百年後の時点で、講談で語られていた物語のようですね。三波先生は、大石神社編の『赤穂義士事典』を読まれたのだと思います。宝蔵院流槍術指南。両国で道場を開きながらも浪々の身の上。赤穂義士が討入りの際、吉良邸に駆け付け、助太刀を申し出て、大石内蔵助に断られる。で、仕方なく両国橋のたもとで仁王立ち、邪魔する奴は容赦しないぞーーーって……、立ってるだけ。
でも、その人に、私は色気を感じる。天下一の腕を持ちながら世に出るあてもなく、鬱屈を抱える彼が、赤穂事件を知ったときに、浪士に寄せる感情を想像します。おのれの場を見いだせない彼は心を、義士に託す。その相手が、蕎麦屋を装い吉良の屋敷を探る杉野十平次。
杉野の正体を見破る玄蕃の視線。二人の腹の探り合い、そして表立った言葉にせずに、互いを思いやる様に、なんともいえない人間の色気を感じます。
二人とも、一途な心の持ち主だ。とうとい、おろかものだ。浪曲の中で躍動させたい。
前席は気鋭の東家一太郎による、銘々伝中の傑作「安兵衛道場破り」。私の「俵星」は、二代目玉川勝太郎演のものを受け継ぎ、三波先生テイストも、ひそかに加えました。奈々福にはめずらしく、笑いどころひとつもありません。
でも、懸命にこの人を演じたく思っております。
posted by ななふく at 23:51| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月04日

感無量……。

2004年の「徹底天保水滸伝」全五回。2005年の「浪曲英雄列伝」全五回。
弟子が師匠をプロデュースするという逆さまごとをしてまで、師匠を、浪曲を聞いてほしかった。
大成功で終ったあの連続公演から十年。

師匠が、いなくなりました。
先輩方が、だいぶ、少なくなりました。

浪曲は面白い!
それを言うためには、自分自身を恃むしか、もうない。芸人として二十歳になったことでもある。
……う〜〜〜ん、ハードル高いよな。でもやらなくちゃな。
で、いまの私の浪曲に込める思いはなにかと考えました。
「破天荒であれよかし!!!」
というわけで五回お送りした「奈々福の浪曲破天荒列伝」
最終回を大盛況で打ち上げることができ……正直、感無量です。
天上の師匠に、報告したいです。

開口一番は、伸び盛りの若手男子に一席やってもらいました。
三回目までは弟弟子の玉川太福。いま、すごく頑張っています。
四回目に、年季明け披露をしたばかりの澤勇人。
最終回には、弟弟子と同期の、東家一太郎。お、頑張っているな、いい節だな。

そして尊敬する師匠がたを、ゲストにお迎えしました。
松尾貴史さん、松元ヒロさん、立川談四楼師匠、橘右之吉師匠、春風亭昇太師匠。

奈々福が申し上げたのは破天荒な人たち躍動する五席。
「天保水滸伝」より「平手の駆け付け」
「清水次郎長伝」より「お民の度胸」
「寛永三馬術」より「曲垣と度々平」
「甚五郎旅日記」より「掛川宿」
「赤穂義士伝」より「俵星玄蕃」
いまの私の精一杯でございました。

でも、この企画をやりながら、私は浪曲になって本当によかったと、この芸への確信を深めました。
やっぱり三味線との丁々発止は、こたえられません。
いつも打ち上げで疲れもみせず、うっすい焼酎で耳のさきっちょまでピンクになってころころ笑っている、
わがいとしの豊子師匠に心底感謝。

また、いくら私が精一杯がんばったところで、支えて下さるお客様がいなければ会は成り立ちません。
全五回制覇の方々もいらっしゃり、ほんとうに強く強く支えていただきました。
心からお礼申し上げます。

来年も、実は二か月に一回、木馬亭にての企画公演を懲りずにやります。
まずは、2月13日(土)の「浪曲破天荒列伝番外編 悲願千人斬の女」長編浪曲一挙口演@木馬亭。
そして4月9日(土)の「スゴ女流!」@木馬亭。澤孝子、三原佐知子、天中軒雲月といった「スゴ声」「スゴ存在感」の大先輩たちの競演。奈々福と最年少浪曲師国本はる乃が露払いをそれぞれ一席つとめます。
詳細は、追って。

今月残りは、まだ試練も課題も収録もいろいろあるんですが、まずはこれに来て来て来て〜〜〜!

10日(木)奈々福・太福の浪曲浮かれナイト 清き流れの玉川姉弟会@らくごカフェ19:00〜 
奈々福「団十郎と馬の足」太福「自転車水滸伝〜サドルの最期」
私は蔵から久々の演目を引っ張り出し、太福はネタおろしではないかと思います。
前回より、合間に、二人でトークを入れております。二人で公開でしゃべること、まず、ないです。
前売り1800円 当日2000円 らくごカフェ rakugocafe@hotmail.co.jp 03-6268-9818
玉川奈々福・太福の浪曲浮かれナイト13.jpg

11日(金)ふたりらくご@ユーロライブ18:00〜
出演:古今亭文菊 玉川奈々福(曲師:沢村豊子)
木戸銭:当日券=大人1,200円/学生900円/高校生・落研600円/会員1,100円
前売券=大人1,000円/学生700円/高校生・落研400円/会員900円
会員=ユーロスペースおよびシネマヴェーラ会員 当日券は開演1時間前より販売
全自由席(178席)券面記載の整理番号順に入場
◆電話による前売り予約 (平日10:00〜18:00):0120-240-540(カンフェティチケットセンター)
posted by ななふく at 17:22| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月01日

破天荒であれよかし!

師走、となりました。
今日は、予定がふっと抜けたので、気持ちを落ち着けて明後日の準備をしています。
「玉川奈々福の浪曲破天荒列伝」最終回が、いよいよ明後日です。

木馬亭で、数々公演をさせてもらってきましたが、一年に5回、自分を看板にして、ひとつのテーマで、などということはやったことがない。2004年から2年にわたって師匠・福太郎の連続公演をプロデュースしましたが、今回は自分が看板です。
大きな負荷で、できるかどうかと思いましたが、全五回、早かったなああああ!!!
なんとか形になりそうで、本当に我ながら驚きます。
ひとえに、毎回お運びくださったお客様のおかげです。

最後のこの会を、精いっぱい盛り上げなければ。

いま、俵星玄蕃の解説を書いています。
なぜ私はこの人に色気を感じ、惚れこんでいるのだろう。

昨日、水木しげる先生が亡くなられて、ツイッターの、私のタイムラインは死を惜しむ声があふれています。
そのなかで、先生の「幸福の七カ条」というのを見つけました。

第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。

第二条 しないではいられないことをし続けなさい。

第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。

第四条 好きの力を信じる。

第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

第六条 怠け者になりなさい。

第七条 目に見えない世界を信じる。


私の求めているものに、ぴたっと来ます。
いまこういう価値感ではなかなか生きられないのでしょう。なにかに責めたてられて、あおられて。
私が惚れる主人公たちは、この七カ条を漏れなく実践している人たちかと思っています。
平手造酒も、お民さんも、度々平も、甚五郎も、そして俵星玄蕃も。
だいたい、世間的な成功や栄誉と無縁だし。
己の赴くままにほとばしっているし。
全員、大酒のみだ(人生の効率を考えたら酒は無駄以外のなにものでもない)。
また、武術をはじめ、なにかしらすぐれた身体技能を持っている人は、目に見えない世界を信じていると思います。

頭の中で三波先生の長編歌謡浪曲が鳴っている。もう、超カッコイイ。
嗚呼、破天荒であれよかし!
落ち着いて、この大きな演題を、演じきれますように。
ご予約締め切りましたが、当日券を少し出します。
ちょっとお天気が心配だし、寒いですけれど、どうかあたたかくしておでかけくださいませ。
心からお待ちしております。
posted by ななふく at 21:11| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1月暫定予定。

1月の予定です。

2日(土)浪曲定席木馬亭正月特別公演@木馬亭11:00〜奈々福は12:35アガリ予定
出演:国本はる乃 澤勇人 東家一太郎 玉川ぶん福 玉川奈々福 国本晴美 イエス玉川(漫談)神田紫(講談)国本武春 東家浦太郎(出演順)
木戸銭:2500円

3日(日)浪曲定席木馬亭正月特別公演@木馬亭11:00〜奈々福は12:35アガリ予定
出演:富士実子 港家小ゆき 玉川太福 木村勝千代 玉川奈々福 天津ひずる 柳家松太郎(切り絵)神田紅(講談)国本武春 富士路子(出演順)
木戸銭:2500円

4日(月)浪曲定席木馬亭正月特別公演@木馬亭12:00〜奈々福は勝子師匠の曲師
出演:廣澤虎康 澤勇人 花渡家ちとせ 玉川こう福 大利根勝子 宝井琴梅(講談) 浜乃一舟 澤孝子(出演順)
木戸銭2500円

5日(火)新春スペシャル「オペラ寄席すぱげっ亭」@NHK−FM18:00〜18:50
「蝶々夫人」 浪曲・玉川奈々福
3日から5夜連続の企画で、私は「蝶々夫人」を、浪曲で語り、合間にオペラの曲が入る構成で50分お送りします。

5日(火)毎週通うは浪曲火曜亭!@日本浪曲協会広間19:00〜
出演:玉川奈々福 東家孝太郎(曲師:沢村豊子)
木戸銭:1500円(お茶+お菓子つき)

8日(金)浪曲日本橋亭@お江戸日本橋亭13:00〜
出演:玉川太福 玉川奈々福 国本武春 富士路子(出演順)
木戸銭:予約1500円 当日2000円(日本浪曲協会 03-3844-1611)

9日(土)玉川奈々福後援会懇親会(^^♪
★昨年はできず、結局新年会になってしまいましたが、後援会のみなさんこぞってご参加くださーい。

10日(日)渋谷らくご@ユーロライブ14:00〜
出演予定:立川志ら乃、春風亭昇々、玉川奈々福(曲師:玉川みね子) 橘家圓太郎 
木戸銭:当日券=大人1,200円/学生900円/高校生・落研600円/会員1,100円
前売券=大人1,000円/学生700円/高校生・落研400円/会員900円
会員=ユーロスペースおよびシネマヴェーラ会員 当日券は開演1時間前より販売
全自由席(178席)券面記載の整理番号順に入場
◆電話による前売り予約 (平日10:00〜18:00):0120-240-540(カンフェティチケットセンター)

12日(火) 埼玉某所で一席……らしいんですが、なんにもわかってません。

14日(木) 浪曲寺子屋@広尾・東江寺19:00〜
安田先生の寺子屋にて、浪曲をまたやらせていただきます。
出演:玉川太福 玉川奈々福(曲師:沢村豊子)
木戸銭:お賽銭

16日(土) かつしか下町寄席@郷土と天文の博物館講堂(葛飾区白鳥)14:00〜 
出演:立川吉幸 玉川奈々福(曲師:沢村豊子)ほか

16日(土)  猿八座人形浄瑠璃「耳なし芳一」「件」公演にゲストとして参加@馬喰町ART+EAT18:30〜      出演:渡部八太夫 姜信子
     前売り2000円 当日2500円 
     会場 馬喰町 ART&EAT  〒101-0031 東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル202.
     予約・問い合わせ 03−6413−8049

19日(火) 立川談四楼・玉川奈々福二人会@上野広小路亭19:00〜

24日(日) 江戸東京博物館 浪曲公演「英国密航」―進化する伝統芸能“浪曲”と影絵のコラボ!
於:東京都江戸東京博物館 1階 ホール
全席自由:2,000円
全席自由(高校生以下):1,000円
(税込)
チケット申し込みはこちら

25日〜27日 福岡県赤村

28日(木) ガチンコ浪曲講座@カメリアプラザ6F和室19:00〜 満員御礼

30日(土) 能女義浪!@すみだトリフォニーホール小ホール14:00〜
出演:安田登(能楽師ワキ方)槻宅聡(能楽師笛方)「隅田川」より
   竹本越孝(女流義太夫 太夫)鶴澤寛也(女流義太夫 三味線)「碁石太平記」より
   玉川奈々福(浪曲師)沢村豊子(曲師)「悲願千人斬の女」より 
   演者による座談会あり。
入場料:全席指定¥3,000
問合せ トリフォニーホールチケットセンター 03−5608−1212
★昨年木馬亭で奈々福プロデュースで催した、能と女流義太夫と浪花節の会、墨田区が再度企画を組んでくださいました。座談会が超面白かったこの会。今回は北斎美術館のプレ企画として、隅田川に関連のある演題を並べます。

31日(日) 沢村豊子・さくら 曲師の親子会@大阪・大丸心斎橋劇場14:00〜
出演:沢村豊子 沢村さくら 京山小圓嬢 東家浦太郎 玉川奈々福 五月一秀
木戸銭:全席自由 予約4000円当日4500円
予約問合せ:070-6682-3551
親子会チラシ表.jpg
★珍しい「曲師」の、しかも「親子」会。さくらさんのプロデュースで、豪華な会になります。東京では2月27日にやります。奈々福、チケット売るほど持たされてますので、よろしくです。

posted by ななふく at 20:16| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする