http://itami-kinenkan.jp/award/award11.html?fbclid=IwAR0oJLCZ4y0bs6ER_ZxbCU0g3ddIcJqY44Pt40Nk2L4FiH0jkmXZlgVecMg
すでにたくさんのメッセージをいただきまして、私の受賞をこんなに皆さんに喜んでいただけることを、本当に嬉しく思っております。
ありがとうございます。
お知らせを聞いたときには……何を言われているかわかりませんでした(笑)。
人間は、新しい情報が入るときに、推測しながら評価判断しておりますね。
まったく予期せぬ情報が入ってきたときに、私の脳みそは判断不能になりました。
受賞理由を教えていただきました。
「現代の観客のこころを動かす語りの芸と、浪曲にあらたな息を吹き込む卓越したプロデュース力に対して」
うわあ。
伊丹十三という方は、恐ろしくマルチな才能を持った方でいらっしゃいました。
俳優、作家、エッセイスト、デザイナー、映画監督、お料理も上手で遊びも上手。
「お葬式」も「マルサの女」も見たけれど、「タンポポ」という映画が大好きだったなあ。
だからこの賞は、「この道一筋!」ではない、一色ではくくれない多才にして多彩な活動をされる方々に送られるのだ、ろう……というか、
歴代受賞者の方々を見て仰天した!
とんでもない方々ばかりです。
一応、挙げましょうか。
第1回(2009) 糸井重里
第2回(2010) タモリ
第3回(2011) 内田樹
第4回(2012) 森本千絵
第5回(2013) 池上彰
第6回(2014) リリー・フランキー
第7回(2015) 新井敏記
第8回(2016) 是枝裕和
第9回(2017) 星野源
第10回(2018) 磯田道史
……で、第11回が奈々福。受賞者ラインナップとして、おかしいです。
でも、ご縁のある方々が多いのも嬉しい。
第一回の糸井重里さん、先日ほぼ日で「ほぼ日学校長」河野通和さんと対談したばかり。
第三回受賞者の内田樹先生は、MTK(もっと玉川奈々福を関西に呼ぶ会)の最高顧問でいらっしゃいます。
第五回受賞者の池上彰先生は、一緒の年に京都造形芸術大学の夏季集中講座の講師をさせていただいたことがあって(もちろん奈々福は浪曲の講座でした)、ご一緒にご飯食べたときに、会社辞めること相談したご縁があります。
第七回受賞者の新井敏記さん、私のこと覚えてくれてるかなあ。編集者時代に企画ご相談したことがありました。
もとい。受賞理由を読み返す。
観客のこころを動かす語りの芸……がある、と評価していただいたこと。涙。
浪曲にあらたな息を吹き込むプロデュース力……プロデュースを評価していただいたことは嬉しいなあ。
しかも、浪曲にあらたな息を吹き込む、と。
絶滅危惧状況にありながらも、浪曲はとんでもない芸であるから、あんな見せ方したら、こんな見せ方したら素敵になる、
それにもっと浪曲を知りたいからこそ、他の芸能についても知りたいと、コラボやら、「語り芸パースペクティブ」やら、
あんなことこんなことを興味に任せてやってきたことを、見てくださったことが素直に嬉しいです。
浪曲にいま、新しい風が吹きつつあります。
それがもっと気持ちよく吹いてくれるように。
浪曲を志して入ってきた若手が、のびのびと育ってくれるように、力を尽くしていきたいと思っております。
2019年3月18日 玉川奈々福
感激です。