本当に、私は幸せな芸人です。
今月前半のスケジュールの組み方は、無茶、だったのかもしれません。
でも、「平手」もオペラも、この三席一挙口演も、私にとってはいずれも、やるべきこと、だったと思っています。
願わくは私に、のどからあふれるほどの声が宿り、昨日の演題の、私にとっては誰も誰もいとしくてしかたがない登場人物たちを、もっともっと奔放に生き生きと、生きさせてあげたかった!
今の私の精一杯、でした。
でも今年、自分ながら頑張ったと思います。
「金魚亭」という試み。夏のシアターアプルでの「浪曲乙女組!」。そして、年の瀬の三つのチャレンジ。
朝の勉強会「ほとばしる浪花節!」でも、四回、毎回新しい演題にトライしました。
浪曲ができる幸せを、実感した高座が何度もありました。
ま、なかなかオノレの実力が追いつかず、苦しいことのほうが多いですが。
おっと。回顧している場合ではありません。年内口演が三回、三味線の仕事が一回あります。気を抜かずに頑張りましょう。
今日は、浪曲中興の祖・桃中軒雲右衛門先生のお墓のある、品川の天妙国寺で、先生の法要と、浪曲会でした。
豊子師匠にぴたりくっついて、その「秘技」をじ〜〜〜っと見つめておりました。
昨日三席(稽古も含めればたぶん六席分くらい)びっちり弾いてくださり、疲れているはずの豊子師匠。
ところがどっこい、絶好調。
「奈々ちゃん! 濃〜〜〜いお茶、頂戴!」
はいはいと、濃いお茶いれてさしあげると、ぐびぐび飲んで、三杯もおかわりし、武春師匠の「赤垣源蔵」では、ドライブかかっちゃって、ギュンギュンに早いバラシを弾いておられました。
「手が回らないんだよ、最近」って、どこがッ!?
帰りの電車では、吊皮より「アンタの腕のほうがしっかりしてる」と私の自慢の太腕にぶるさがり、まるで、ワタシタチ、恋人同士のようでした。
明日も武春師匠の独演会で二席弾くお師匠さん。
「アンタ、迎えに来てちょうだ〜〜〜い!」
は〜〜〜〜い。明日もびっちり、一緒にいる予定。
昨日天妙国寺で初めて「生」の浪曲を聴きました。昔ラジオで聞いたことのあるしみじみとした・それでいて美しい三味線の音に出会いました。
このような曲師さんについている方ならぜひ聞きたいと思いました。ご活躍を!
ポレポレ座に行かなかったのは今年最大の痛恨事です。
豊子師匠の音色に出会ってくださってありがとうございます。機会がありましたら、お師匠さんのチャーミングなお人柄にも触れられることが特典の、奈々福の会に、ぜひお出かけ下さい。
「どうなることやら」と思っていただいたことが嬉しい(笑)。行ってよかったと言っていただき、ありがとうございました。あの空間で豊子師匠を浴びられるのは、幸せですよね。太福もよかったですか。成長している弟弟子を見るのは、うれしいことです。ありがとうございました。
おっしょはんとの会話は、なんか・・・粋な漫才みたいな気がします。
豊子師匠は、島津亜矢さんとも競演なさっておられるのですよね・・・。
次回密入国時には、ぜひぜひ、ホンモノを、ナマで。魅力的なお師匠さんですから。
はい。豊子師匠、島津亜矢さんが、コンサートで浪曲されたときに、弾かれたことがあります。