プロフィール
this is the NANAFUKU
名前:玉川奈々福(たまがわ・ななふく)
誕生日:三波春夫先生と同じ7月19日
性別:女性
職業:浪曲師・曲師(浪曲三味線弾きのこと)
一言:1994年10月、日本浪曲協会主宰三味線教室に参加。1995年7月7日、玉川福太郎に入門。三味線の修行をしていたが、師の勧めにより2001年より浪曲師としても活動。2004年「玉川福太郎の徹底天保水滸伝」全5回、2005年「玉川福太郎の浪曲英雄列伝」全5回をプロデュースしたが、全10回公演がすべて大入り満席となる。2006年12月、芸名を美穂子から奈々福に改め名披露目。さまざまな浪曲イベントをプロデュースする他、自作の新作浪曲や、長編浪曲も手掛け、他ジャンルの芸能・音楽との交流も多岐にわたって行う。かに座のO型。賞罰、なし。平成30年度文化庁文化交流使として、イタリア、スロベニア、オーストリア、ハンガリー、ポーランド、キルギス、ウズベキスタンの七か国で公演を行った。
MIDO9459.JPGAAJJ0027.JPGAAJJ9949.JPG撮影森幸一c_0056.JPG撮影森幸一(舞台写真)・御堂義乘(ブロマイド)

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「ほとばしる浪花節 玉川奈々福ライブ! 〜弾き語り浪曲シンデレラ+古典浪曲 仙台の鬼夫婦」
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ほぼ日学校長・河野通和×玉川奈々福対談
https://gakkou.1101.com/online/2018-06-25.html

「和装人インタビュー第50 玉川奈々福」by辻屋本店

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◎ 結婚式や、〇回忌で、一代記をやってほしい。
……などなど、お気軽にご相談ください。

奈々福自主公演の予約お問合せも、ななふく本舗へ(090-7001-6867 
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2018年04月24日

語り芸パースペクティブ第十回「江戸落語の会」ご挨拶

ようこそご来場くださいました。
「玉川奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ〜この国の物語曼荼羅〜」第10回目……残すところあと1回。
あっという間です。

今回の企画で私は、上方落語とお江戸の落語を扱う回を分けました。
そして投げかけたテーマは、「江戸落語は『語り芸』か?」
……つまり、上方の落語と江戸の落語はベツモノであり、江戸の落語を『語り芸』の範疇に入れることに、疑問を持っている、
それを検証しようという意図があります。
となると、『語り』とはなんであるか、ということを、10回目にしてあらためて考える、ことにもなります。

講釈は読む、という。その理由は講談の回でよくわかりました。
浪曲は唸る。
義太夫は語る。
落語をする方々のことを「はなしか」と言います。話、噺、ハナシ……。

ハナシ、と、カタリは、どう違うのか?

いま、空前の落語ブームだそうです。
東西合わせて、落語家さんは900人を超えたという。
そのうち、東京を拠点とする方は640人以上。
江戸落語と言いつつ、東京出身であることはアドバンテージでもなんでもなくなり、さまざまな個性の落語が花盛りです。

でも本来、東京の落語は、ローカルなものなのではないか。
「江戸」的感覚を色濃く残した都会の、限られたコミュニティのなかでだけ共有される、特殊な感覚のものであり、
ナショナルなものでは、本来ないのではないか。
そしてそれが古典化し、ナショナルになろうとする過程で、ハナシ、から、カタリにどんどん近づいてきているのではないか。

という私の感覚的な疑問に、明確に答えてくださるのが、和田尚久さんです。

和田さんは、放送作家、文筆家。落語をはじめ、伝統芸能、お笑い、演劇にも大変お詳しく、
その見方が、いつも私とは全然違う視点、観点なので、驚かされることが多い方です。
今回、ご著書『落語の聴き方 楽しみ方』を参考テキストに挙げましたが、目からウロコの落語論です。
そして、落語がこういう芸であることに自覚的な演者はどなたですかと、和田さんに投げかけたところ、
まっさきに上げられたのが三遊亭萬橘師匠のお名前でした。

萬橘師匠とは、一週間前に、とある落語会でご一緒したばかり。
落語が、落語たる特徴を備えた魅力的な噺を演じられ、ああ、まさにこの回に来ていただくべき方だと思いました。
「奈々福のたずねる語り芸パースペクティブ」。
いままで、すばらしい「語り芸」を数々聞いてきていただきました。今日は、「語り」ではありません、たぶん。
今日が、今回の企画の、キモ、です。

2018年1月29日
玉川奈々福
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語り芸パースペクティブ第九回「浪曲の会」ご挨拶

ようこそご来場くださいました。「玉川奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ〜この国の物語曼荼羅〜」第九回目、
年内最後の会は、浪曲でございます。

今回扱う「語り芸」の中で、もっとも新しい、
逆に言えば歴史の浅い、
そして全盛時は日本を覆うほどの勢い、
そこからの衰退の早さ激しさもとんでもないという、
ジェットコースターのような道を歩んできた、「語り芸」の中の鬼っ子です。

江戸時代までは大道芸であったちょぼくれ、ちょんがれ、阿呆陀羅経、でろれん祭文などの諸芸が集まって、
明治時代になって「浪花節」で鑑札を取得しました。
雨風にさらされる辻々で育ってきた芸だから、
道行く人たちを捕えんと、極端な声を出し、臆面もない感情表現をし、三味線という鳴り物も使いました。
社会の最底辺の者たちが担い、それゆえに最底辺の人たちの心に響いた、
もともとは多分に珍芸的要素もある芸だったのではないかと思います。

近代化を超特急で急いだ明治という時代とともに、ぐわんと成長し、
大正という時代に磨かれ花咲いた、その急成長のひずみも背負いこみ、
時代の空気を吸いこみ過ぎたゆえに、凋落も激しかった……ああ、自分の人生賭けてる芸のことだと、
ご挨拶などで言うべきではないことまで、筆が先走ってしまいます。

浪曲は、昭和十八年の時点で全国に3000人も実演者がいたそうです。
さまざまな興行の形があり、さまざまな浪曲がありました。
大看板の先生方による大劇場型の浪曲、
寄席の浪曲、
そしてもっぱら旅巡業の人たちの浪曲。
紅涙振り絞る浪曲もあれば、粋で笑いだくさんな浪曲もあった。
いくつものジャンルにわけられそうなくらいです。
本日ご出演いただく澤孝子師匠は、二代目広沢菊春門下でいらっしゃいます。
菊春先生は、大看板でしたが、落語の寄席に入り、座布団に坐ってサゲのある浪曲を演じてもおられました。
その薫陶を受けられ、また一本立ちしてからは看板として一座を組んで全国を巡業しておられました。
大劇場、寄席、旅、三つの要素を兼ね備えておられるのが澤師匠です。

そして曲師を務められる佐藤貴美江師匠は、奈々福と同期、浪曲三味線教室出身です。
浪曲の魅力は、譜面もないなかで、浪曲師と曲師がセッションすることの中にもあります。
だからこそ、一人前に舞台が弾けるまでが難しいんですが。

本日は、開口一番を短めに奈々福がつとめ(曲師は、名人・沢村豊子師匠)、
そして澤孝子師に、二代目広沢菊春ゆずりの「竹の水仙」を演じていただきます。
仲入り頂戴し、演芸作家であり、浪曲についての著作もある稲田和浩さんによる講義、最後が鼎談という流れです。

2017年12月18日
玉川奈々福
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2018年04月23日

語り芸パースペクティブ第八回「上方落語の会」ご挨拶

ようこそご来場くださいました。
「玉川奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ〜この国の物語曼荼羅〜」第八回目、上方落語の回でございます。

いよいよ、演芸の世界に入ってきました。
前回の能から時代はぐっと下って、江戸時代に生まれた芸になります。

なぜ、落語を二回にわけたのか。
私は研究家でもなんでもありませんけれど、感覚として江戸の落語と上方の落語はベツモノ、という気がしております。
それは、生まれ育った場所によるもの、という気がしております。

上方落語に、「ハメモノ」というお囃子が入ること。
そして、基本的な口調が、到底小さな寄席やお座敷内でやるようなものとは思えないこと。
旅の話が多いこと――大道芸から起こった芸の匂いがふんぷんといたします。
そして浪花節の身からすると、そのことに、とっても親しみが湧くのです。

小佐田定雄先生からメッセージが届きました。
「江戸時代の中ごろ、江戸、京、大坂の三都で埋まれた『落語』は、それぞれの町で、それぞれの型で進化をとげてきました。
本日は、京と大坂の上方を中心として発達し、滅亡の危機に瀕し、また復活してきた『上方落語』の特色についてご紹介いたします。
『上方落語』の特色である『旅ネタ』と『芝居噺』をお聞きいただき、下座囃子や見台と小拍子という上方独自の演出がなぜ発生したのかのお話も申し上げます。
桂九雀さんから、上方落語界の現状や修業の方法などについてもうかがえるかもしれません」

九雀師匠とのご縁は、実はもう長いです。
私が曲師だった頃、さる素人さん主催の寄席で、お囃子をご指導いただいて以来。
最近は大阪にうかがうたび会に呼んでいただきお世話になっていますが、
後進を育てようという師匠の強い思いには、いつも感動しております。
お弟子さん、そして若いお囃子さんを育てておられます。
今回は、九雀師匠夫人でもいらっしゃるお三味線の高橋まき師匠、桂吉弥師匠のお弟子さんの弥っこさん、九雀師匠のお弟子さんの九ノ一さんにもお出ましいただき、贅沢なはめもの入りでお送りいたします。

そして小佐田定雄先生。
えっと、実は、私がまだ編集者だった頃、小佐田先生を担当させて頂いておりました。
小佐田先生のご著書をはじめ、米朝師匠、枝雀師匠の本、数々の本をご一緒につくらせていただきました。
亡き枝雀師匠の座付作者。
サラリーマンをさらりとやめて、上方で、落語作家として単身自立という道なき道を開拓してこられたフロンティアでいらっしゃいます。
大尊敬。

2017年11月15日
玉川奈々福

桂九雀「七度狐」

小佐田定雄「解説」より

桂九雀「蛸芝居」

〜仲入り〜

鼎談
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語り芸パースペクティブ第七回「能の会」ご挨拶

ようこそご来場くださいました。
「玉川奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ〜この国の物語曼荼羅〜」、早くも中盤第七回目、能の回でございます。

このシリーズに「能」を入れたことに驚かれた方が多かったようです。

はたして、能は、語り芸であるのか。
能は、舞である、との言い方もあり、能は演劇であるという言い方もあり。

実は三年ほど前から、安田登先生に師事し、下掛宝生流(ワキ方)の謡を習っています。
能を習い、それにまつわる安田先生のお話をうかがっていると、芸能の始原の、想像も及ばない深淵のとばくちに立つ気がします。
能というと、観阿弥、世阿弥の名前がまっさきに挙がるかと思いますが、秦河勝(はたの・かわかつ)という、聖徳太子の側近であった渡来系の人物を皆さんはご存じでしょうか? 能の始祖、芸能の神とも言われ……ここから先のお話は、安田先生にお任せいたします。
能は、語り芸であるか。はい、そう言えると思います、が。

それを問うよりも、このシリーズにどうしても入れたかったのは、
能が、今現在続く伝統芸能の中で最も古いものの一つであり、
その起源と歴史、そして詞章の内容はどういうものであるのか、
語りがどういう質のものであるのか、
誰に向けられて語られるものであるのか、
それについてわずかなりとも学ぶことが、私がこのシリーズを企画した意図の核心につながると思ったからです。

安田登先生。親しく教えを乞うている能楽師の先生ですが、中国古代哲学、甲骨文字、金文、古典ギリシア語、シュメール語、アッカド語等の何千年前の言語や哲学から、最先端のAI、AR、VR、ゲームに至るまで、射程距離広すぎて深すぎて、正体不明の先生です。

槻宅聡先生。コラボ公演でお舞台をご一緒させていただいておりますが、その笛の音色、息で打つような音に、ひゅんと、異界へ連れて行かれる思いを何度もしました。

本日は、能「隅田川」の語りを実演していただき、そして、能のメソッドを用いて(何故か奈々福も三味線で参加して)夏目漱石を聞いていただきます。

2017年10月30日
玉川奈々福
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2018年04月22日

語り芸パースペクティブ第六回「女流義太夫の会」ご挨拶

ようこそご来場くださいました。
「玉川奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ〜この国の物語曼荼羅〜」第六回目、女流義太夫の回でございます。

浪曲は、男性演者の多い芸能ではありましたが、古くから女流浪曲師がいました。
いま現在「浪曲」というひとつのジャンルに、男性も女性もいて、曲師(三味線)も男性女性ともどもいる状況です。

ところが、義太夫は男性と女性が分かれています。先月、第四回目に「義太夫節」を開催いたしましたが、お出ましいただきました豊竹呂勢太夫さんと鶴澤藤蔵さんは、人形浄瑠璃の文楽協会の会員さんで、文楽協会所属の演者さんたちは全員男性です。
それとは別に、義太夫には女流の伝統があります。

女流義太夫は江戸時代に生まれたそうです。明治時代、浪花節人気が沸騰する前。
つまり日露戦争が終わって桃中軒雲右衛門が登場する前、東京で大人気だったのが娘義太夫。
一時期の東京には、娘義太夫の演者が1000人以上もいたそうで、その演者を追いかけ、客席から「どうするどうする!」という声をかける「堂摺連」という、女義オタクたちが生まれ、それはそれはすさまじい人気だったとか。

本日は人間国宝であられる太夫・竹本駒之助師匠と、私にとって尊敬するお姉さまである三味線の鶴澤寛也さんをお招きし、
また解説には、義太夫節のときにもご登壇いただきました、早稲田大学教授の児玉竜一先生に再度お出ましをいただきます。
太夫一人と三味線一人。女性が演じる語り芸。女流浪曲師としては、もっとも興味津々な今回です。
もともと男性が演じる芸として骨格をつくられたものを、女性が演じるためには、越えなければならないハードルがいくつもあります。
また、義太夫の回のときに指摘された、義太夫節が上方言葉で語られることのハードル、もあります。
先月の義太夫節は、語り芸ここに極まれりと思うような、声、音の激しさ、臆面もないと思うほどの表現の直截さでありました。
これを女流で、どうやって身に背負いうるのか?……と考えながらも、結局、駒之助師匠の語りの深さに溺れてお終いな気もします。
駒之助師匠……この空間で拝聴できるなんて、実に、大変なことなんですよ! 耳をダンボにして拝聴してください。

2017年9月26日
玉川奈々福
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語り芸パースペクティブ第五回「講談の会」ご挨拶

ようこそご来場くださいました。
「玉川奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ〜この国の物語曼荼羅〜」第五回目、講談の回でございます。
浪曲は、多くの演題を、講談からいただいております。前回、義太夫が、さいたる長編戯曲であると、児玉竜一先生がおっしゃいましたが、講談も、長編の物語の多い芸能です。
それを浪曲はいただきながら、多くの浪曲師(含:奈々福)は、いい場面だけやって、ダレ場はやらず……なんてこともありまして。

ところが浪曲はやはり芸質が違うのでしょう。三味線があり、節がある中で、力の入れどころ、味付けが違うんですよねえ、これが。
そういう、語り芸ごとの質の違い、に強く興味を持ちます。

というわけで、今日は講談。講談は「語り芸」ではありますが、「語る」とは言わないようで「読む」というようです。
そして、どうやら東西でいろいろ違うようです。

東から、以前よりさまざまに教えをいただいております神田愛山先生。
そして、西から、旭堂南海先生、超尊敬するお二人の先生にお出ましいただきました。

愛山先生は、私の師匠・二代目玉川福太郎亡き後、「天保水滸伝」の連続読みをされると聞き、勉強させていただきに通いました。
南海先生も、勉強させていただくために大阪にうかがいました。そのとき拝聴した「難波戦記」、真っ赤な甲冑を付けた真田幸村が騎馬で走って来るさまがまざまざ見えて、奈々福、ひっくり返りました。
そして六年前、私のプロデュースで、お二人の先生方のご出演で「悪党列伝」という企画をやらせていただきました。二日間、長講一席ずつ、翌日は前日の続きを読んでいただく。愛山先生が「徳川天一坊」より2席、南海先生が「浪花五人男」より2席。お二人の語りの怒涛のうねりに、二日間、ぶっ飛びました。本当に、すんごかった……。

説経祭文にもごぜ唄にも、義太夫にも、三味線という武器がありました。講談は……語りひとつです。その語りひとつのすごさを、どうぞご体験ください。
演目は、愛山先生が「徳川天一坊」より「網代問答」(これを「悪党列伝」でやっていただいたとき、演じ終わった先生が私をじろり睨んで「命を削ったぞ」と言われたことが忘れられません。これを演っていただけるなんて、もう、胸がいっぱいです)。南海先生が「浪花侠客伝」より「木津勘助」(これ、浪曲にもあります)です。

2017年8月25日
玉川奈々福
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2018年04月21日

語り芸パースペクティブ第四回「義太夫節の会」ご挨拶

ごあいさつ

「玉川奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ〜この国の物語曼荼羅〜」第四回に、ようこそご来場くださいました。 
 先月の番外編「パンソリ×浪曲」までを終えて、すでに語りの表現の多様さ深さに、そしてそれを楽しまれる皆様の懐の深さに、企画した私自身がちょっとくらくらきておりますが、今回はまた、超贅沢な回です。

豊竹呂勢太夫さんと鶴澤藤蔵さんのお二人、この組み合わせを、この空間で聞ける。
しかも、早稲田大学教授にして、早稲田演劇博物館副館長、新聞紙上で毎度すんごい歌舞伎評を書いておられる児玉竜一さんの解説つきで!「なんとかこの回だけ、すべりこませていただけませんか?」というお申し越しをいくつもいくつもお断りしました。
超貴重ですから、堪能してくださいね。

 日本は節つきの語り芸の多い国で、古くは平家琵琶、中世に入って能楽、近世の浄瑠璃の代表格として義太夫節、近代に入って浪花節……これを「四大叙事曲」というと、ものの本で読みました。
ではそれが、発展関係にあるかというと、義太夫の歴史の本には義太夫節は謡の影響をうけて発達したと書いてあるのですが、義太夫節と浪花節には、そういう明らかな関係はなさそうです。
ただ、関西の浪曲は、義太夫節の影響を受けているなと感じることがあります。
上方の芸は、音が複雑。江戸の浄瑠璃は男性の声も高く澄んでいるのに、義太夫節は声に濁り成分があり、三味線も太棹で、音も太く重い。そして、これほど臆面もなく感情表現をする語りは、義太夫節と浪曲に極まる、気が私はしています。

これだけ語り芸が多様であるということは、それぞれの芸にゆだねるものが別々にあるということです。人々は、義太夫に、何をゆだねたのか。そして義太夫を受け継ぐ方々は、それをなんだととらえておられるのか。ああ、聞きたいことがいっぱいだ!

2017年8月15日

玉川奈々福
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語り芸パースぺクティブ 番外編「浪曲とパンソリの会」ごあいさつ

ごあいさつ

ようこそご来場くださいました。「玉川奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ〜この国の物語曼荼羅〜」番外編でございます。
日本の語り芸最新モデル「浪曲」と、韓国を代表する語り芸「パンソリ」。
かたや三味線、かたや太鼓。音を相手に物語を語る、姉妹のような二つの芸です。

そして、貴顕に守られ育った芸ではなく、地べたに立って、低きところから声をあげ、物語を歌い語り続けてきた「声」でもあります。
そんな二つを、ご堪能いただき、また、奈々福・聖民二人の縁をつないだ、作家・姜信子の解説をお聞きいただきたいと思います。

<浪曲>
もともと「浪花節」と呼ばれた、明治時代初期に成立した語り芸。鎌倉時代の平家琵琶、室町時代の謡曲、江戸時代の浄瑠璃(義太夫節)に続く、日本四大叙事曲の一つ。三下りに調弦された三味線とともに、物語を節と啖呵(台詞)で演じる。その母胎は説経節、デロレン祭文、阿呆陀羅経などの大道芸で、その先祖は宗教音楽時代の説教、祭文である。大正時代から徐々に、「浪曲」と呼ばれるようになった。
【陸奥間違い】
将軍家台所小役人年三十俵をいただいております穴山小左衛門。年三十俵をいただいて奥さんと二人、傘張りの内職をしながら、食ったり食わなかったり。今日は大みそか、どうしても三十両というお金がないと年が越せない。そこで、古くからの友人に借金をするため、下僕をつかわしたのだが……間違いが間違いを呼ぶ波乱万丈の展開!

<パンソリ>
一人の唱者(チャンヂャ)が太鼓の伴奏・鼓手(コス)に合わせて歌とせりふ、身振りで物語を語っていく伝統芸能。18世紀末に原型ができた頃には祭りや市の日に村の広場で、パンノルムと呼ばれる大道芸の一つとして演じられるものだった。その後、支配層である両班(ヤンバン)が自宅の庭や座敷に唱者を招くようになり、室内でも演じられるようになり、語りの内容もその嗜好に合わせ、漢詩や故事成語などが多く引用されるようになった。
【水宮歌(スグンカ)】




2017年7月8日
玉川奈々福

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2018年04月03日

5月と6月、あとちょびっと7月の予定!

ちょっと先の予定まで更新しておきます。

1日(火)みちゆき〜奈々福×吉坊 二人会 第六夜@木馬亭19:00〜
出演:玉川奈々福「亡霊剣法」(伊藤桂一原作 奈々福作 曲師:沢村豊子)
桂吉坊「天神山」(お囃子:恩田えり 他)
濃ゆいトークあり。
木戸銭:予約3000円 当日3500円
予約問合せ:akagi@f-1994.co.jp、090-3206-5871(おひつじ亭 赤城)
みちゆき6.jpg
★吉坊さんとの「みちゆき」は全十回予定。早くも折り返しです。吉坊さんは上方落語のひとで、ずうっと年下なんですけれど、ものすご芸能詳しくて、血中芸濃度が非常に高く、私はそれに甘えるような感じで毎回楽しんでおります。今回のテーマは、「男と女、この世ならぬみちゆき」。チケット、奈々福持ち歩いています。

3日(木・祝)渦41 うごめく2018春「伝渦」@しもきた空間リバティ13:00〜
出演:バロン(ボードビリアン)、ヘルシー松田(コミックマイム)、玉川奈々福(浪曲)+沢村美舟(曲師)渡部八太夫(説教祭文)、坂本頼光(活動弁士)
木戸銭:3000円/自由席/予約者優先当日整理券番号受付順入場
予約問合:件名「渦41予約」uzumarishiro@icloud.com  電話 03-5856-3200渦産業
公演渦名、日にち、お名前、枚数、連絡先を明記、もしくは留守電吹き込みよろしく。メール予約の場合、返信PCメール受信を可能な設定で、電話番号明記よろしく
下北沢駅南口の改札口が3/25より閉鎖されました!以下の方法で御無事に到着なさいますように。小田急線の場合は、 下北沢駅 南西口改札出て左へ、Recipe下北沢の看板を左へ(ホテルレファの角)、道なりに進むと旧南口。マクドナルドと携帯電話屋の間の坂を下ってもらって1階にABCマートがあるいさみやビルの4階です。井の頭線の場合は、下北沢駅北口からが近いみたいです。いずれにしろ、道に迷う分を見越して、少し余裕を持ってお出かけくださいませ。
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★道なき道を開拓する芸能者たちを集め、会を催してこられた、われらが木村万里さんプロデュースの渦。今回はお初の方々との顔合わせで、非常にたのしみです!

5日(土・祝)浪曲定席木馬亭「特別企画公演 甚五郎と名工」@木馬亭12:15〜
出演:東家恭太郎「団子一本物語」曲師:沢村美舟
   富士実子「愛染松坂城」曲師:馬越ノリ子
   木村勝千代「五郎政宗孝子伝」曲師:伊丹明
   玉川奈々福「甚五郎旅日記 掛川宿」曲師:沢村美舟
   東家若燕「甚五郎 京都の巻」曲師:佐藤貴美江
   講談:田辺鶴瑛
富士琴美「名工二代」曲師:伊丹明
澤孝子「竹の水仙」曲師:佐藤貴美江
★毎年5月の定席は企画ものを入れておりますが、今年は三日間。3日が大義士祭、4日が遊侠の日、そして奈々福出演の5日が「甚五郎と名工」をテーマに。いや、こういうテーマ別で浪花節聞くと、深く浸透しますよ。とくに甚五郎モノはたくさんあり、この日は、三本。澤師匠の「竹の水仙」は絶品!!!です。

7日(月)浪曲定席木馬亭@木馬亭12:15〜
出演:天中軒景友 国本はる乃 玉川奈々福 澤順子〜仲入り〜玉川太福 宝井梅福(講談)富士琴美 三門柳
木戸銭:2000円(25歳以下半額)
★バラエティに富んだ顔づけの日です。男女のバランスも、関東節、関西節のバランスも。多彩な浪曲を聞いていただける日かと思います。

11日(金)入船亭小辰の武者修行「聴きたいっ!!」第3回@道楽亭19:00〜
出演:入船亭小辰(落語)
ゲスト:玉川奈々福(曲師:沢村美舟)
木戸銭:ご予約2000円・当日2500円 終演後打上げあり(会費3500円/希望者のみ)
予約:道楽亭03-6457-8366
★小辰さんの会のスケに呼んでいただきました。落語以外の芸を聴きたいそうなんです。なに聞きたいかなあ。こんな呼ばれ方初めてなんで、どきどきしますけど、楽しみです。

12日(土)第一回ながめ浪曲会〜奈々福華芝居〜玉川奈々福独演会@ながめ余興場13:00〜
出演:玉川奈々福(曲師:沢村豊子)天中軒景友(曲師:沢村美舟)
会場:ながめ余興場(群馬県みどり市大間々町大間々1635)
アクセス:わたらせ渓谷鐵道大間々駅下車0.5km、車約2分・徒歩約5分
     東武鉄道赤城駅下車1.6km、車約4分・徒歩約20分
     75番バス停「ながめ公園前」(電話でバス)下車すぐ
入場料:2,000円
問合:上州話芸研究会 電話 070-6420-1320(留守電対応) 
mail. gunma41105@yahoo.co.jp
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★長年あこがれであったながめ余興場で、独演会をさせていただきます! 先月、開演時間を14時と書いてアップしましたが、13時になりました。昭和十二年建設の古い芝居小屋(豊子師匠とおない歳!)です。数々の芸が、小屋に沁みわたってます。そこで浪曲やれるの、超嬉しい。渡欧前の、壮行会に位置付けます。東京からも、他からも、日帰り遠足と思って、赤城のお山も見える大間々へ、来てください。

14日(月)渋谷らくご@ユーロライブ20:00〜
出演:古今亭志ん五 春風亭昇々 玉川奈々福(曲師:沢村美舟) 隅田川馬石
当日券=大人2,500円/学生1,900円/高校生・落研1,200円/会員2,200円
前売券=大人2,300円/学生1,700円/高校生・落研1,000円/会員2,000円
5枚回数券(6か月間有効/窓口でのみ販売)大人10,000円/学生7,500円/会員9,000円
ご予約・お問い合わせ:ユーロライブ
★毎月楽しみ渋谷らくご。砥石であり、励みであり。

19日(土)もー吉ライブだ浪花節!@神楽坂・もー吉18:00〜
出演:玉川奈々福 玉川太福(曲師:玉川みね子)
木戸銭:6000円(食事+飲み放題つき)
予約:もー吉(新宿区神楽坂2-10)03-5261-2128
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★もー吉ライブも、十四回目です。太福さんの文化庁芸術祭新人賞受賞を肴に飲みましょう。また、ここも奈々福渡欧前の壮行会と位置づけます。しばしのお別れなの、会いにきてね。

20日(日)三遊亭兼好、神田阿久鯉、玉川奈々福 三人会〜喋る、読む、唸る@横浜にぎわい座13:00〜
出演:三遊亭兼好(落語)、神田阿久鯉(講談)、玉川奈々福(浪曲 曲師:沢村豊子)
木戸銭:3200円
予約問合せ:横浜にぎわい座045-212-5555
〜落語、講談、浪曲の三大話芸を楽しむ日曜日 滑稽を生きる座布団宇宙、ぱあっと明るく兼好落語。史実を元に、釈台前に凛と構える阿久鯉講談。沢村豊子三味線と丁々発止、熱ほとばしる奈々福浪曲。さあ、横浜の地で贅沢舞台の緞帳上がり
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★兼好師匠、阿久鯉さんとの嬉しい会。落語講談浪曲、それぞれの芸の違いを体感できる、貴重な公演です。

25日(金)福岡天神イムズ寄席 特別企画「柳家喬太郎まつり」第三夜「喬太郎・奈々福 二人会」@イムズホール(福岡市中央区天神1-7-11 9階)
出演:柳家喬太郎(落語)玉川奈々福(浪曲 曲師:沢村豊子)2席ずつ
入場料金:全席指定3,900円(税込)
お問合せ:アム・サポート 092−272−1550
(月〜金10:00〜18:00 ※土・日・祝日除く)
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★超うれしい。アコガレの喬太郎師匠に、呼んでいただき、福岡で、なんと二人会です。

5月27日〜7月10日奈々福欧州・中央アジア浪曲公演

これが今年の奈々福の一大プロジェクト、です。
一か月半ほど日本を留守にして、欧州と中央アジア七か国ほど、美舟ちゃんを連れて浪曲でまわってきます。7月10日帰国予定です。海外の芸能、とくに語り芸と出会いたいです。外国で演じる浪曲、外国から見える日本……いろいろ勉強してきたいとおもってます。
以下、いまのところ決まっている公演予定。日本からの参戦も大歓迎!

五月二十七日 出発
五月二十九日 イタリア・ローマ公演@ローマ日本文化会館
六月二日  スロベニア・シュコフィアロカ公演@スコルスキドモ
六月五日  スロベニア・スロベングラッツ公演@文化ハウス
六月六日  スロベニア・リュブリャナ公演@リュブリャナ大学
六月六日  スロベニア・リュブリャナ公演@市役所ホール
六月十一日 イタリア・ミラノ公演@エルフォ・プッチーニ劇場
六月十二日 イタリア・トリエステ公演@トリエステ市立美術館
六月十四日 オーストリア・ウィーン公演@ウィーン大学
六月二十日 ハンガリー・ブダペスト公演@エドヴェシュ・ティーズ
六月二十六日 ポーランド・クラクフ公演@日本美術技術博物館
六月二十九日 ポーランド・ワルシャワ公演@日本情報工科大学
七月三日  キルギス・ビシュケク公演@トゥングチ劇場
七月七日  ウズベキスタン・タシケント公演@
七月十日  帰国予定

45日間、13公演。
ヨーロッパの、日本文化研究についてレベルの高い大学や、研究者の方々とご縁をいただき、まわらせていただきます。学生さんたちや、研究者の方々と意見交換をできるのも楽しみ。
イタリアは、大好きな国。ローマとミラノは三回目ですけれど、初めて行くトリエステは、スロベニアとの国境の町で、須賀敦子さんを読んで以来、行きたかったところ。
できれば歌劇場で、オペラ鑑賞をしたいです。
初めて行くスロベニアは、この時期最高に美しいですよときいてるので楽しみ。
ウィーン大学の日本文化研究はかなりハイレベルで、院生の方々は、源氏物語を原文で読めるレベルだとか。そんな中で浪花節。
ハンガリーのブダペストは温泉大国だそうですよ。も〜楽しみ!
ポーランドのクラクフの現場は、「漫画博物館」と呼ばれ、やはり日本文化研究が盛んに行われている場所です。
中央アジアのキルギスは、世界最大の長編叙事詩マナスがある国。その語り部の方々がいるそうです。その方々との共演ができるかも。
ウズベキスタンは、ちょっとしたご縁があり。首都での公演ですが、できればサマルカンドに行きたいようっ! 
というわけで、しばらく留守にいたしますので、5月の公演には、ぜひぜひ来てくださいませませ。
といっても、留守にするのは一か月半ばかしです、すぐです。

7月、帰国後、21日(土)に、帰国祝い公演として、こんなことしますから、予約してね。

玉川奈々福・木村勝千代二人会 〜東海道浪花節道中〜
曲師:沢村豊子 沢村美舟
演題:慶安太平記 善達箱根山 勝千代(美舟)
甚五郎旅日記 掛川宿 奈々福(豊子)
清水次郎長伝 お民の度胸 勝千代(美舟)
寛永三馬術 大井川乗り切り 奈々福(豊子)

2018年7月21日(土)13:30開場 14:00開演
会場:木馬亭(台東区浅草2-7-5)
木戸銭:全席自由 前売り3000円 当日3500円
予約問合せ:ななふく本舗 tamamiho55@yahoo.co.jp 090-7001-6867
奈々福勝千代表.jpg奈々福勝千代浦.jpg
posted by ななふく at 19:09| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする