プロフィール
this is the NANAFUKU
名前:玉川奈々福(たまがわ・ななふく)
誕生日:三波春夫先生と同じ7月19日
性別:女性
職業:浪曲師・曲師(浪曲三味線弾きのこと)
一言:1994年10月、日本浪曲協会主宰三味線教室に参加。1995年7月7日、玉川福太郎に入門。三味線の修行をしていたが、師の勧めにより2001年より浪曲師としても活動。2004年「玉川福太郎の徹底天保水滸伝」全5回、2005年「玉川福太郎の浪曲英雄列伝」全5回をプロデュースしたが、全10回公演がすべて大入り満席となる。2006年12月、芸名を美穂子から奈々福に改め名披露目。さまざまな浪曲イベントをプロデュースする他、自作の新作浪曲や、長編浪曲も手掛け、他ジャンルの芸能・音楽との交流も多岐にわたって行う。かに座のO型。賞罰、なし。平成30年度文化庁文化交流使として、イタリア、スロベニア、オーストリア、ハンガリー、ポーランド、キルギス、ウズベキスタンの七か国で公演を行った。
MIDO9459.JPGAAJJ0027.JPGAAJJ9949.JPG撮影森幸一c_0056.JPG撮影森幸一(舞台写真)・御堂義乘(ブロマイド)

NEWS!奈々福の初DVD発売! 
「ほとばしる浪花節 玉川奈々福ライブ! 〜弾き語り浪曲シンデレラ+古典浪曲 仙台の鬼夫婦」
(企画・著作:ななふく本舗 製作:(株)秀真 発売元:ななふく本舗 販売:(株)クエスト 定価3000円(税別)。
全国のCDショップ、書店で取り扱うほか、アマゾンほかのネットショップでも購入可能。
奈々福後援会でも取り扱います(別途送料205円がかかります)。ご注文はtamamiho55@yahoo.co.jp へお願いします。
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ほぼ日学校長・河野通和×玉川奈々福対談
https://gakkou.1101.com/online/2018-06-25.html

「和装人インタビュー第50 玉川奈々福」by辻屋本店

玉川奈々福への仕事のご依頼は、ななふく本舗へ 090-7001-6867 tamamiho55@yahoo.co.jp
◎ おもいっきり笑える浪曲が聴きたい!
◎ 甚五郎さんや、忠臣蔵や、次郎長や、昔ながらの浪曲が聴きたい!
◎ 子供に、読み聞かせをしてほしい。三味線の音色も聴かせてほしい。
◎ 浪曲漫才もありえるんですか?
◎ 結婚式や、〇回忌で、一代記をやってほしい。
……などなど、お気軽にご相談ください。

奈々福自主公演の予約お問合せも、ななふく本舗へ(090-7001-6867 
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2018年01月31日

3月の予定

3日(土)浜町寄席 三遊亭圓楽・林家たい平二人会@明治座16:00〜
出演:三遊亭円楽 林家たい平 ゲスト 玉川奈々福(曲師:沢村豊子)
開演時間:16:00
料金(税込):S席(1階席・2階席)4,500円A席(3階席) 3,500円
※6歳以上有料/5歳以下のお子様のご入場はご遠慮ください
一般発売
インターネット予約・電話予約:2月4日(日)10:00〜
窓口販売・予約引取:2月7日(水)10:00〜
https://web.meijiza.com/sekitori/public/TicSelectTokyuAction.do?kogyoCode=000598&_ga=2.239794243.113790525.1517365857-207875397.1506007468
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★2月23日から五木ひろし公演真っ最中の明治座(この公演には、坂本冬美さんの曲師として豊子師匠がご出演予定です)の、休演日に、浜町寄席。圓楽師匠とたい平師匠という、笑点ご出演大師匠方の間にはさまって、ゲストで呼んでいただきました。ド緊張! せっかくの休演日にも、同じ明治座に駆りだされる豊子師匠。でもね、きっと歌謡浪曲じゃ物足りなくて、一席浪曲弾きたくなってる頃合いかと思うんです。

4日(日)「女流義太夫と浪曲の会〜ふたつの語り芸、四人の女。そして、女の物語」@雑司谷 拝鈍亭17:00〜
出演:竹本越孝(浄瑠璃)鶴澤津賀榮(三味線)「傾城恋飛脚(けいせいこいびきゃく) 新口村の段」
玉川奈々福(浪曲師)玉川みね子(曲師)「仙台の鬼夫婦」
座談会あり
場所:本浄寺・拝鈍亭(豊島区雑司が谷1-51−18東京メトロ護国寺駅徒歩5分)
全席自由 千円以上のご奉志 限定60席
予約:竹本越孝 090-4431-3543 123koshiko@ezweb.ne.jp
ななふく本舗 090-7001-6867 tamamiho55@yahoo.co.jp
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★うっわあい、また拝鈍亭さんで浪曲ができる! ここ、音の響きが最高で、声を出すのが本当に気持ちいいのです。本浄寺ご住職さまからリクエストをいただいての公演、最高の環境にて、義太夫節と浪曲(浪花節)を聞いていただきます。
いずれも、物語を語る語り芸。江戸時代、大坂に生まれた義太夫節と、明治になってから生まれた浪花節。太夫一人、三味線一丁という、同じ構成でありながら、さまざまに違いがあります。今回はともに、女性の物語を選びました。越孝先生とご一緒させていただけるうれしさ、そして怖さ! 奈々福の曲師はみね子師匠です。

5日(月)浪曲定席木馬亭12:15〜
出演:東家恭太郎 木村勝千代 玉川奈々福 澤順子~仲入り〜東家若燕 一龍斎貞弥(講談) 玉川こう福 澤孝子
木戸銭:全席自由2000円(25歳以下半額)
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★をを、関東節まつりだ! 恭太郎さん、勝千代さん、奈々福、こう福姉。過半数関東節はめずらしい。少数派ですからね。その中に、東家派、木村派、玉川派とはいっている。バラエティ関東節デイ!です。

7日(水)浪曲定席木馬亭12:15〜
出演:富士綾那 東家一太郎 玉川奈々福 鳳舞衣子~仲入り〜澤惠子 田辺鶴遊(講談) 三門柳 富士路子
木戸銭:全席自由2000円(25歳以下半額)
★入門時期がほぼ同じお姉さんたち。舞衣子姉、路子会長が平成6年。惠子さん、奈々福が平成7年。そういう時代になったんだなあとしみじみと思う顔づけです。

12日(月)渋谷らくご@ユーロライブ20:00〜
出演:柳家わさび 春風亭百栄 玉川奈々福(曲師:沢村美舟)三遊亭粋歌
当日券=大人2,500円/学生1,900円/高校生・落研1,200円/会員2,200円
前売券=大人2,300円/学生1,700円/高校生・落研1,000円/会員2,000円
5枚回数券(6か月間有効/窓口でのみ販売)大人10,000円/学生7,500円/会員9,000円
ご予約・お問い合わせ: http://eurolive.jp/shiburaku ユーロライブ
★シブラク、この日は、たぶん渋谷らくご始まって以来、初めて女性がトリ、粋歌さんがトリです!

13日(火)毎週通うは浪曲火曜亭!@日本浪曲協会広間19:00〜
出演:玉川奈々福 港家小そめ(曲師:沢村美舟)
木戸銭:1500円(茶菓つき)
★火曜亭は、どんどんお客様が増えてます。仕事帰りに軽く二席、一時間ちょっと、そしてのんびり茶話会、終っても21時という気軽なスタイルがお客様に受け入れられているのかと思います。

15日(木)玉川奈々福 喬太郎アニさんをうならせたい@紀尾井小ホール19:00〜
出演:柳家喬太郎 玉川奈々福(曲師:チラシは沢村豊子で出ておりますが、沢村美舟になります)ネタおろし新作含め2席 
漢字一文字を御題に真っ向競演。
浪曲界の明日のカギをにぎるアネさん奈々福が喬太郎アニさんをうならせるため
義理と人情と開き直りでぶつかる第三弾。
お題は『奥』。ふたりはどんな『奥』を繰り出しあう?
そしてこの会恒例、奈々福が邪道覚悟で喬太郎アニさんに聴かせる新作浪曲は
どんな切り口で挑むのか?奈々福渾身の暴走浪曲、必聴です!
   ▽
料金  3500円 (全席指定)
チケット前売開始 1月20日(土)正午12時より
LinkIconイープラス   (パソコン・携帯)(座席選択可)
▼電話予約 (お座席の位置は、予約を頂いた順で差配させて頂きます)
TEL 03-5474-1929 (らくご@座)
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★第三回目ですよ。マイラブ喬太郎師匠をうならせるための新作、脱稿しました。ぜったいううむと言わせてみせます。頑張ります。嬉しい会です。なんたって、尊敬する師匠と二人会ですから。

16日(金)浪曲と古河の地酒を楽しむ会@古河市 料亭・和田家18:00〜
出演:玉川奈々福 玉川太福(曲師・玉川みね子)
★師匠生前より続く会。今年も開催していただきます。新酒と浪花節は相性いいんだ。毎年この会だけでお会いする、もうおなじみの顔に、今年もお会いできることと思います。


17日(土)目黒区の中学校にて浪曲を聞いていただきます。

17日(土)柳家喬太郎トリビュート〜写真家・橘蓮二プロデュース“極”vol.2@なかのZEROホール19:30〜
出演:柳家喬太郎 「おたのしみ」
玉川奈々福(浪曲 曲師:沢村美舟)「池袋の鬼夫婦〜ウルトラ風味」
神田鯉栄(講談)「諜報員メアリー」
柳家わさび(落語)「純情日記横浜編」
全席指定3700円
夢空間 03-5785-0380(平日10時〜18時)
ローソンチケット 0570-000-407(オペレータ対応)[Lコード:32980]
※店頭販売(ローソン「Loppi」でも直接、ご購入いただけます)
e+ (イープラス) http://eplus.jp(パソコン・携帯)
なかのZEROチケットセンター 03-3382-9990
お問合せ  03-5785-0380(夢空間)
http://yume-kukan.net/ShowDetails?ShowMasterId=593
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★写真家の橘蓮二さんとは、私が入門する前からの知り合いです。いま、プロデューサーとキャスティングされる芸人という立場でこう関われることが、夢みたいだよね、と二人で会うたびに言いますが、その蓮二さんが、なんと、私の大好きな喬太郎師匠リスペクト企画に顔づけてくださいました。喬太郎師匠関連のネタをやることがミッションです。奈々福のネタは、昨年「喬太郎アニさんをうならせたい」の会で、うならせるために一生懸命作った新作、うならせるどころか、ストーカーかおまえは、と師匠をドン引きさせてしまったネタを師匠の前で堂々再演します。ははは。

21日(水・祝)第416回 国立名人会@国立演芸場13:00〜
【出演】
落語「錦の袈裟」 柳家喬之助
落語「夢の酒」 入船亭扇辰
上方落語「しじみ売り」 林家染二
仲入り
浪曲「狸と鵺と偽甚五郎」 玉川奈々福
国友忠=作 玉川奈々福=補綴 曲師:沢村美舟
漫談 寒空はだか
落語「ハワイの雪」 柳家喬太郎
※番組・出演者の一部変更の際はご了承ください。 (2018.1.25現在)
【前売開始日】
電話・インターネット予約=2月11日(日・祝)午前10時より
窓口販売=2月12日(月・休)より
※窓口販売用に別枠でのお取り置きはございません。
一般=3,100円/学生=2,200円
お問い合わせ
(チケット購入等) 国立劇場チケットセンター(午前10時〜午後6時)
0570−07−9900
03−3230−3000[一部IP電話等]
インターネット購入 
パソコンから      http://ticket.ntj.jac.go.jp/
スマートフォンから  http://ticket.ntj.jac.go.jp/m
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★国立劇場から電話がかかってきたときに、耳を疑いました。こ、こ、国立名人会!? 私、花形演芸会で賞とってません。こんな会に顔づけしていただけるとは、夢にも思っていなかったです。しかも喬太郎師匠とご一緒。3月は喬太郎師匠と三度もご一緒♡♡♡ 曲師は美舟ちゃんで、彼女は超緊張の舞台になるかと思います。私も、びっくりした。嬉しいです。

25日(日)近江 新之助上布とその仲間たち展の浪曲の会@新御徒町 ギャラリーしあん
出演:玉川奈々福「清水次郎長伝より お民の度胸」曲師:玉川みね子
定員35名(要予約/先着順、定員に余裕のある場合は当日受付 事前申込2500円/当日3000円。別途レセプションあり。会費1500円)
参加ご希望の方は
・お名前
・参加人数
・メールアドレス
・携帯電話(緊急ご連絡用)
以上の項目を明記のうえ
kondou.shinnosukejouhu@gmail.com(新之助上布 近藤)
までご連絡下さい。折り返しご確認メールをお送りします。送信から2日以上返信のない場合はメールトラブルの可能性もありますので、再度ご連絡下さい。
★もう毎年おなじみになった、近江の大西師匠の美しい上布の展示会にて浪曲やらせていただきます。師匠からのリクエストで、「お民の度胸」。そのあとの宴もとってもたのしく、そして古民家ギャラリーしあんは、美しい場所なのです!

30日(金)都内某企業OB会にて一席

31日(土)高崎映画祭 映画と浪曲ライブ「国定忠治の巻」@高崎電気館12:30〜
★高崎映画祭にて、映画と浪曲で国定忠治を綴るというイベントです。
「若者よ、涙をしぼりとられるとは、こういうことだ!」
日本映画の黎明期、多くの映画の原作となったのは小説やマンガではなく、講談、浪曲、落語など語り芸の演目だった。それは日本人の魂であり、ラップであり、教養だった。
浪曲 「金魚夢幻」(新作)時空を超えた金魚の恋
映画 『唄祭り赤城山』
休憩(5分)
浪曲 「忠治山形屋」(古典)その後の忠治

『唄祭り赤城山』
監督:深田金之助 出演:近衛十四郎/品川隆二 1962年/1h09/東映京都
国定忠治と忠実な子分・板割の浅太郎との数奇な運命を、村田英雄や藤島桓夫の歌に乗せて人情味豊かに描いた「浪花節映画(節劇)」。
浪曲師:玉川奈々福(たまがわ・ななふく)
曲師:沢村美舟(さわむら・みふね)
12:30開演(14:50終了予定)@高崎電気館
大人2,500円 学生1,500円 高校生以下1,000円
申し込み:高崎電気館地域活性化センター
TEL 027-395-0483(電話受付は毎日10時から19時まで)
申込期間:2月10日(土)より電話にて受付開始 〔事前申込制/全席自由〕
定員:250名。定員に達した場合、当日券の販売はございません。

★映画、かなりレアなもので、浪曲映画だそうです。奈々福の忠治は、超久々。

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2018年01月23日

語り芸パースペクティブ第二回「節談説教」の会のご挨拶

今年度開催している、「玉川奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ」。
第一回の「日本芸能総論」に引き続き、五月に第二回「節談説教」の会を開催しました。
ご出講いただいたのは、能登の、浄土真宗大谷派満覚寺ご住職で布教使でいらっしゃる廣陵兼純先生と、浄土真宗如来寺ご住職で比較宗教学がご専門の釈徹宗先生。
この会のみ、キャパ400のカメリアホールで開催しました。
貴重な機会、一人でも多くの方に、廣陵兼純先生のお説教を聞いていただきたいと思ったからです。
そのときに、お客様にお配りした「ごあいさつ」をアップします。

「玉川奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ〜この国の物語曼荼羅〜」第二回目に、ようこそご来場くださいました。 今回からいよいよ実演を聞いていただきます。
 数ある日本の「語り」の中で、一番わからないものから始めたいと思いました。一般的には聞く機会が少なく、それゆえに知られていない……節談説教。
 その一番知られていないものの公演に限って、大きいホールで開催してしまう――節談説教へのわたくしの思いの大きさを、推していただきたく思っております。
 浄土真宗のお説教に、浪曲に近い、フシつきのカタリがあるということは、小沢昭一さんの「日本の放浪芸」このかたのCDシリーズや、数あるご著書の中で知りました。
 その後2005年春、私の師匠、故・玉川福太郎の会に、小沢昭一さんと廣陵兼純先生がゲスト出演してくださったことがありました。
 後見していた私に、小沢さんの番頭さんがささやかれました。
「この先生、すごいよ。よーく聞いておきなさい」
 そして拝聴した廣陵先生のお説教に、私は完全にノックアウトされました。なんという声、節、能登弁の語り、可笑しさあたたかさ、包みこむような優しさ……。
 日本の語り芸の祖には仏教があります。法会のときに歌われる、梵讃(ぼんさん)、漢讃(かんさん)、和讃(わさん)、教化(きょうげ)、訓伽陀(くんかだ)、唱導(しょうどう)、念仏(ねんぶつ)、声明(しょうみょう)……。平安末期から鎌倉時代、それまで支援してくれていた貴族社会が廃れ、仏教が民衆を向いた時代に、語りは、民衆への教化のなかで発達しました。ある時期まで、日本のすみずみに、こういう形のお説教が沁み渡り、人々の安心を支えていたのでしょう。落語も講談も浪曲も、お説教の子孫です。語り芸の母胎に、今日はゆっくりと身をゆだね、そして、随一の解説、釈先生のお話に、ホンロウされてください。
 この事業はアーツカウンシル東京の、平成29年度東京芸術文化創造発信助成(単年助成プログラム)に助成申請をしておりましたが、先月採択を受け、助成を受けて実施することになりました。それにより、さらにプログラムを充実させていく予定です。
2017年5月26日
玉川奈々福


 節談説教は、「芸」ではありません。あくまでも仏教のお説教です。
「奈々福さん、ご本尊様はどうしますか?」と、解説の釈先生から言われたときに、私は飛びあがって驚きました。
「ご、ご本尊様?」
「奈々福さん、当日のしつらえはいろいろ配慮が必要です。 まずご本尊がないと成立しません。ご本尊と簡単な荘厳、そして勤行が必要となります」
……知らないということはオソロシイ。宗教の場たるしつらえが必要だったのです。
 慌てた私は、釈先生にご了解を得て、ご贔屓いただいている、浄土真宗仏光寺派の西徳寺さんにご相談しました。西徳寺さんが、状況を察してくださり、ご本尊としての掛軸名号、荘厳台、具足、お花、ろうそく、掛布、お香、すべて揃えてくださった上、勤行時に釈先生のご導師につく付吟に、西徳寺さんからお若い僧侶の方々を派遣してくださったのです。
 本当に、助かりました。そして、これがなければなり立たなかった、ということを、当日つくづくと感じました。
 廣陵先生のお説教は、能登弁で聴衆に語りかけるあたたかさ、荘厳な力強さ、震えるような響きに満ちていて、私は心底しびれました。
 解説の釈先生の、本当にわかりやすく、そして深いお話を頂戴し、私にとって忘れがたい会になりました。
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2018年01月21日

質実あり!中国公演行ってきました。

日中文化交流協会と、中国曲芸家協会の交流事業で、15日から20日まで、中国へ行ってきました。
中国語で、曲芸とは、「語り芸」のことです。
お能の安田登先生、狂言の奥津健太郎さん、浪曲は奈々福と曲師の沢村美舟、日本の浄瑠璃や浪曲を研究しておられる京都市立芸大の時田アリソン先生、このご縁をつくってくださった、浅草・西徳寺の大谷たつさんがという一行です。随行は日中文化交流協会の山本さんと、中国曲芸家協会の管さん。
北京と、蘇州、上海で、それぞれの曲芸家の方々と実演を披露しあい、そのあと座談会をもって、それぞれの修業や、芸をとりまく情報を交換し、一緒にご飯を食べて談笑しました。

一日目は、北京へ入り、その日は観光。瑠璃廠(るりちゃん)という骨董街で石を買い、北京の銀座と言われる王府井(わんふうちん)の、屋台街をひやかしました。

二日目はいよいよ公演。北京郊外の石景山五里陀村という、百年前の北京の村を再現した施設が現場です。
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快晴の空の下、バスで一時間ちょっと。昔の村を再現していて、酒舗だの図書館だの、薬やだの、新婚さんの部屋だの、いろいろな再現施設があります。その中の一部屋で。こんなポスターがつくられてました。中国の曲芸(語り芸)は、左側の絵ですが、上から、大鼓(太鼓と二胡、三絃、月琴などで演じるもの)、相声(漫才)、評話(講談のような語り芸)、弾詞(ちょっと浪曲に似ている)。
施設内をいろいろ見あるいたあと、まずは施設内の一部屋で、お昼ご飯。
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日本の語り芸訪問団一行。お能の安田登先生、狂言の奥津健太郎さん。浪曲は奈々福と曲師の沢村美舟、日中文化交流協会との縁をつくってくださった、西徳寺の大谷さん、日本の浄瑠璃や浪曲を研究しておられる京都市立芸術大学の時田アリソン先生、日中文化交流協会の山本さん。中国曲芸家協会の管さん、そして超優秀な通訳の何さん。
いよいよ公演。お客様はほぼ全員、曲芸関係者。つまりは、プロ。取材カメラいっぱい入ってるし。
能、狂言、浪曲の披露。浪曲は、字幕をつくっていただいてあり、一行ずつ台詞に合わせて出してもらえるので、中国の方々の理解も完璧だったかと思います。ご披露申し上げた浪曲は「仙台の鬼夫婦」中国語入り。管さんが、笑いをこらえてひくひくしてました。こんな記事がでてました。

こんなパンフレットもつくってくださってました。
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中国側の語り芸は、ひとつは二人羽織みたいな「双簧」という芸(超おかしい、超すばらしい! youtube上から拾いましたがこんな芸)、河南墜子(巨大な箸みたいなのを打ち鳴らしながら、二胡、月琴、三絃が伴奏する語り芸)、単弦(浪曲に似てる。一人が語り、三味線がつく)、京韻大鼓(太鼓を叩きながら、四胡、琵琶、三絃を伴奏に語る)。
多彩で面白い! そのあと、演者の方々と座談会。どんなご修業であるのか、芸をとりまく状況は、国家の支援はあるのか、それで食べていかれるのかどうか、など、かなりつっこんだ話をしました。夕食もその場で北京料理!

三日目。五時起きして、新幹線で蘇州へ。朝食は朝マック。豆乳がおいしい。
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新幹線で五時間。車窓から見える風景はずっと乳白色にけむってました。
噂どおりの大気汚染。北京だけきれいだったけど、蘇州はかなりけむってたなあ。

まずは蘇州評弾学校訪問。ここがこの日の公演場所です。二年前にも一度来ました。中国の野外一大語り芸大会「馬街書会」を見に。そのときのことはここにまとめがあります。
国立の語り芸技芸員養成学校で、生徒は300人います。学費、無料、奨学金あり。羨ましひ……。
すばらしい舞台も二つあり、だいたい校舎が、すてきすぎ。ライトアップされた夜の学校。
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蘇州は、語り芸の本場。蘇州評弾は中国の語り芸の中でも高い位置取りだそうですが、蘇州市にはこの学校がある他、評弾博物館があり(ここにも舞台があります)、国立の寄席が157箇所(!!)、それ以外に茶館などでも随時やられている……状況違いすぎ。中国政府が昨今、伝統文化支援に力を入れていて、曲芸家さんたちには基本給が出るほか、支援金も多く、寄席の木戸銭は日本円換算で60円……。
それでも「京劇のほうが優遇されてる! 語り芸は下に見られてる!」って怒ってたけど、こちらはとほほです。
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評弾学校の舞台。この舞台でやりたいと願ったことが実現しました。
北京と同じく、能、狂言、浪曲。ここでのお客様は、ここの学校の学生さんが大半。でも、中国曲芸家協会副主席の盛先生が背筋をぴっと伸ばして聞いてらして、緊張する……。

評弾というのは、「評話」という、語りだけの講談のような芸と、「弾詞」という、三絃と琵琶で演じる、歌と語りのある二人から三人編成の芸と、両方を合わせた言葉。その両方を見せていただきました。
これは弾詞。
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蘇州は刺繍の本場でもあり、女性のチャイナドレスはシックで素材もよさそうで、刺繍も素敵です。
そして講談みたいな評話。もう、超かっこよかった、王池良先生!
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先生が手を挙げると、風がおこり、雲が巻くのが見えるのですもの。大陸の雄大さを体ひとつで表現されるのに圧倒されました。
ここでも、曲芸家協会副主席の盛先生と、評弾学校の校長先生とご飯食べながら座談交流。

四日目。朝は評弾団(協会、みたいなところ)訪問。1700年代、清の乾隆帝に可愛がられた曲芸家・王周士が建てたものを修復しながら使っているとか。歴史的遺物がたくさんありました。ここも、素晴らしい舞台が一階と二階にあり、毎日評弾が演じられています。
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右側の写真は二階の舞台ですが、背景は蘇州刺繍の見事なもの。文化財的価値があるかと思います。
評弾団を出て、蘇州の町をあるく。京都っぽい都市だと感じます。
ここなんか、木屋町を思う。
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評弾博物館訪問。ここで二年前、安田先生といとうせいこうさん、金田一秀穂先生、金田一央紀さんと、ちょびっと芸を披露させてもらいました。これがその舞台。客席もすてき。
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ここも国立。こんな趣のある語り芸を楽しめる寄席が、市内に157……溜息。
そのあと、明代に建てられた建物をリノベしたレストランで蘇州料理を堪能し、蘇州市平江文化中心へ。
ここで評弾を鑑賞。
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長編の物語を、一組が一席二時間語って、おヒラキです。長編全部語ると、ネタにもよりますが、一か月から二か月かかる(笑)。
そして新幹線で上海に移動して、この日は終わりました。

五日目。上海公演の日。午前中は観光しましょう(わーい!)というので、道教のお廟と、豫園に連れていっていただきました。
豫園のまわりは、浅草みたい! 街並みがふるくて、土産物やさんがいっぱい!
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豫園。すんごい広い邸宅と庭園ですけれど、こってこてのセンスにびっくり。
中に、舞台があって、特別に舞台に上げていただきました。そこで声を出してみた。気持ちよかった!
舞台を背景に、ご案内いただいた上海曲芸家協会主席の王先生たちと記念写真。
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お昼は豫園で上海料理。王先生が「浪曲が国から支援を得られないのは、間違っています!」と力強くおっしゃる。
午後は、上海評弾団に移動して、ここで公演です。
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お客さん、ここでは一般の方々も。戯曲学校の学生さんや、評弾の研修生たち、若い方々も。
なんか木馬亭みたいな雰囲気だなあ。
ここでも弾詞と評話を聞きました。
テーブル掛けや、チャイナドレスのセンスが蘇州とちょっと違う。
また、琵琶の弾き方がちょっと違う。
評話はやはり面白い! 一日評話を聞いていたい!
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互いに芸を披露したあとは、座談会。なんだか語り芸サミットみたいだなあ。
ここでも修業や、芸をとりまく状況についての相当率直な意見交換が行われました。
座談会を終えての記念撮影。奈々福が惚れた評話の呉先生は右から二番目。
女性陣の声と姿の美しさ、語りの美しさ、もう、スキがない。ちっとくらい見習え、奈々福。
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その晩は、上海の銀座みたいなところのクラシカルなレストランで打ち上げ。
最高においしい上海料理! 紹興酒!
ずっと旅に随行してくれた、中国曲芸家協会の管さんが、これほどに深い交流はいままでなく、とても勉強になった、これは大変大きな実績であると言ってくれましたが、五日間の間に、通訳の山本さんを介して、管さんをはじめ、中国の曲芸の方々と交わした言葉はどれほど多かったか。
こんなに内容充実の公演旅行になるとは予想していなくて、日中文化交流協会と、中国曲芸家協会に心から感謝しつつ、中国をあとにしました。






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2018年01月13日

語り芸パースペクテイブ第一回「日本芸能総論」(篠田正浩監督講演)のご挨拶

今年度開催している、「玉川奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ」。
現在までに9回を終えました。

毎回、お客様に、「ごあいさつ」をお配りしています。その回、出演者、その芸能への私の思いを、つづっております。それらを順次、アップしていこうと思います。

四月に開催した第一回は、映画監督の篠田正浩さんをお招きしました。篠田監督の『河原者のススメ』という本には、衝撃を受け、ぜひとも、日本の芸能を始原から見渡して監督が思われることを論じていただきたいとおもったのでした。それは、すばらしい二時間の講演でした。
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以下、その会のはじめに、皆様にお配りしたごあいさつです。

ごあいさつ

「玉川奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ〜この国の物語曼荼羅〜」に、ようこそご来場くださいました。 この企画に興味を持っていただきましたこと、とても嬉しく、心よりお礼申し上げます。
 この国は伝統芸能がとても多い国ですが、中でも語り芸が多いことは、大きな特徴のように思っております。しかも、中世このかた生まれた多くの語り芸が、いまも現役の芸能として残っております。浮沈はあれど、消えていないという……今後はわかりませんが。
 私は浪曲師で、浪曲は比較的新しい語り芸ですが、今をときめく芸とは言い難い状況です。でも、実演の舞台に日々立ちながら、そこでいただくものだけで、生活しております。
 それを生業としている芸人がいる、ということは、それを支える観客がいる、ということ。この国の文化政策の貧しさを訴える声を巷間よく聞きますが、保護されずとも木戸銭だけで食べている芸人たちがいて、支える土壌がある……とても豊かなことだと思います。
 物語に身をひたし、心あそばせ、しばしうつつを忘れることで、心身が再生される、その作業を、この国の多くの人たちが楽しんでくださっている。視覚優位の時代に、想像力を駆使することを観客に強いる、ミニマム極まる芸能が……ほんとに、なぜでしょうね?
 通史的に語り芸を知ろうとする試みではありません。
その道を生きる方々に、ご修業の形や、大事に思われていることや、その芸の本質をどうとらえておられるかを語っていただきたいのです。そして、そんなミニマムな芸を発達させてきた、この国の、想像力の源泉を、照らしてみたいのです。
初回にあたり、篠田正浩監督著『河原者ノススメ 死穢と修羅の記憶』から、ひとつの文章を引用させていただきます。
「芸能はそれ自体、混沌(カオス)である。日本の伝統として権威化されている雅楽や能狂言の内実は、中国大陸、朝鮮半島はもちろんのこと、インド、中央アジアやヴェトナム、インドネシアの土俗芸能の合成である。この混合(ハイブリッド)を媒介したのがヒンドゥー教、道教であり、とりわけ六世紀に伝播した仏教による影響の巨大さは計り知れない」
 芸能者は、最初は神のご機嫌をうかがい、いつしか、観客のご機嫌をうかがうようになった。あの世とこの世、聖と俗、貴顕と最底辺との間をいつもいつも、行ったり来たり。
全11回の長丁場、おつきあいくださいませ。
2017年4月17日
玉川奈々福


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