マスターがよほどお客様に脅しをかけたか。店がはちきれんばかりのお客様!
「平手の駆け付け」を、やっと泣かずに演じられるようになりました。
どうしても、演じているうちに、ぐっと胸がつまってしまう。
私にとっては特別な演題です。
「天保水滸伝」の世界と、三代目の先生、師匠の思い出、ごちゃごちゃになって、身もココロもいろんなことになって、終わったあと呆然としてしまうのです。
かつしか下町寄席も、いっぱいお運びいただき、いつものように、あたたかい客席で、「茶碗屋敷」やらせていただきました。
「奈々福さん、掛け声かけたいんだけど、も一度、教えてくれない?」と、出番前に楽屋にたずねてくだすったお客様。
もー、皆さま本当に掛け声お上手になられ、演者は大変励まされます。
この一カ月は、ジェットコースターみたいでした。
ちょうとひと月前が「浪曲乙女組!」東京公演。
本番迎えるのが本当に辛かった。よく無事に終えられたなあ。
大阪「乙女組!」終えたあとはほっとできたひと月でした。
某日。深堀隆介展見にいきました。
彼の金魚は、存在感を増していました。シンプルで、金魚が、光を放ってました。この写真は以前の作品。
毬詠ちゃん、写真勝手に使ってごめん〜〜。
某日、「女殺油地獄」@歌舞伎座。仁左様の与兵衛。くらくら、幻惑。とろとろ、陶酔。
「女殺油地獄」は、春野百合子先生の浪曲にとどめをさしますが、お芝居もすばらしかった。恵子ちゃんに自慢しちゃいました、オトナゲナイ……。
古い映画。1954年滝沢英輔監督作品「地獄の剣豪 平手造酒」。
辰巳柳太郎の平手に、寄り添う女が山田五十鈴。これまた、すばらしい。
平手造酒は、今まで映画で、天知茂や、大友柳太郎、片岡知恵蔵が演じたのを見ました。一番ぐっときたのは、『座頭市物語』の天知茂だけれど、辰巳柳太郎の平手は、すさまじい迫力。浪人のリアルな心情。
某日、木村若友師匠のお宅にうかがい、師匠の来し方をゆっくりうかがいました。うかがった内容は、9/21の「木村若友白寿の会」@木馬亭にて、「木村若友一代記」に結実し、玉川太福・東家一太郎が掛け合い浪曲で演じる予定。
hakujyu.pdf
某日、姜信子さん(映画『ナミイと唄えば』原作者)の新著届く。
ふわふわと心もとない旅の記録と思わせて、実は芯の強さしなやかさ。
忘れられた歴史に、うずもれきっていた声たちに耳を傾け、姜さんは歩いてます。大変な仕事だ……。
某日、三代目先生の御贔屓のおうちにて、先生が書かれた「天保水滸伝」の外題付けの言葉が、額に入っているのを、見る。
「利根の川風袂に入れて 月に棹さす高瀬舟……」
見事な、書でした。
何かが、胸に、どーんと来ました。
「天保水滸伝」はおれの宝だ。おろそかにするな!
「天保水滸伝」という演題の大きさを、改めて先生に思い知らされたような気がして、驚いたことに、私は、その場で泣いてしまったのでした。あ〜、自分で自分にびっくりした。
7月の木馬亭定席は5日が出番。お三味線は、故・吉野静師匠の弟子で、このたび「吉野」の名をもらった若手曲師の「吉野雅樹」くん。美男子が三味線弾く姿はナカナカです。弾いてもらうの二度目なので、今日はお稽古してもらってきました。当日は、若友師匠もお出番です。
明日からは七月。今年も半年終わっちゃった? いや〜〜〜ん!
春野恵子ちゃんも、半年終えてほっとしたのかしらね。それとも疲れが高じているのかしら。アホなことしてます。きっと疲れているんだわ。とっても心配(嘘)。
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